ビフィダス牧場

サークルyogurt、ビフィダスの活動報告場です

2017年02月

エロ描く方のビフィダスのインタビュー記事が、2月末発売『エンジェル倶楽部』4月号巻末に掲載されます。
インタビュー!
s69
なんかアホらしいことや恥ずかしいことをベラベラ喋ってるので、この記事はあんま読まないでね!
……あっ、ここはいいこと話してる!ここは読んでね!プロフィールだ。
s70
6EYES好き。

6EYES "Four Dots"。すげえ好き。セックスの匂いのディスコ 俺のピストル返せ
BLANK IN BLACK
6EYES
インディーズ・メーカー
2008-08-06

あ、あと「エンジェル倶楽部誌が何故描き易いか」みたいな話もしてた!
あ、あと、まあ、うん。豪華ラインナップの漫画本編をよろしくね!






月末発売です!よろしくね!
なお、僕の新作は次号(3月末発売)に、載ります。 
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 単行本『キミを誘う疼き穴』、今日秋葉原に行ったら書店店頭から無くなってたから再発注して!オナシャス!秋葉原の書店で一ヶ月前の本が店頭から消えてるってのは、「返本した」よりは「品切れ起こしてる」可能性が高い、と信じたいことでR-type delta。


 

先日、札幌に旅行した。
何をしていたかというと、雪祭りを一通り見てからずっと本を読んでいた。
一人旅の旅先というのはおセンチになる場所だ。だからそこで出会う本は特別に胸に沁みたりするのだろう。そして、自分の来た道とか進む道とか漫画とはとか、あれこれ考えたので、この機会に振り返っておきます。
そこで買った本、どれも面白いので紹介するよ!

1、平川 哲弘『クローバー』
雪祭り会場を一通り見て、「コブラチームの雪像が無かった」とか落胆してたとき、
ふと頭の中にこの漫画の記憶がよみがえった。
クローバーという、週刊少年チャンピオンで連載していた青春漫画の、17巻から19巻を占める「鳴我編」のことだ。
クローバー。面白い。終盤の広島遠征編がタラタラ長くて読むのをやめてしまったが、長く長く面白い作品で、買い揃えてた。
ケンカ漫画かと思いきやバイクや釣りなどの価値観が混じりこんだ奇妙な牧歌性に溢れていて全エピソードがいちいち面白いんだが、その中でこの「鳴我編」は異彩を放っている。

19巻のラストシーンでの鳴我(ものすごく凶悪で強い奴)とゲンゲン(主人公の友人のケンカが強いバカで、昔ヤンチャしていた頃に鳴我と仲が良かったのだが、色々あって決別して苦い想い出になっていた)とのやりとりが、すごく印象的だったのに思い出せなかったのだ。
気になったら、止まらなくなって来た。
ので、丸善に行って、17,18,19巻をババッと買って、歩きながら読んで、ボロボロと泣いた。
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少年院から鳴我が戻ってきた。旧知であるゲンゲンを鳴我は尋ねる。
ゲンゲンは過去にヤンチャしていた。ケンカは無敵だったが、もっと強い鳴我の噂をききつけ、タイマン挑んでボコボコにされる。しかしゲンゲンは毎週鳴我にリターンマッチを申し込む。やがて孤独な二人は奇妙な友情で結ばれる(泣く)。
しかし、暴力には暴力がつきまとう。ゲンゲンは周囲の何とないノリに載せられて担ぎ上げられ、周囲の恨みを買い、とある高校生に道具で頭をかち割られる。ゲンゲンに跨って暴力を加え続けるその高校生の頭に角材をフルスイングしたのは鳴我だった。
鳴我は捕まる。ゲンゲンは、重傷を負わせた相手の親に平謝りする自分の母親を見て、自分の生き方を後悔する。その悔悟を、病院のベンチの隣に座る鳴我に口にしたその時、鳴我は警察に引き渡されたのだ。そのとき交わされた視線が、ゲンゲンにとっては一つの心の楔になっていた。
ゲンゲンは過去の清算の為に、鳴我と行動を共にする。そして、その過程で自分の友人である主人公ハヤトや、友人達を次々ケンカで倒し、そこらじゅうに喧嘩を売りまくる存在となる。ハヤトや友人達は、ボコられていながらもゲンゲンのことが心配で仕方がない。そして、雨の降る空き地で、鳴我と戦うのだ。
鳴我の心に泣く。俺は鳴我のことを思うと速攻でボロボロ泣く。
最後の鳴我の独白のシーンは、愛の文学のように美しい。まあ漫画は文学だし不良漫画は漫画の中でも特に文学的なジャンルなので、兎に角美しい。
不良漫画というのは、結局は心と心の話なのだ。そういう意味ではエロ漫画と同じだ。不良漫画にはその過程にケンカがあり、エロ漫画ではセックスがある。
僕(ビフィダスF)はエロ漫画を描いているが、その精神的源流にはこの作品があったのだ、と思った。私は思いがけず札幌の地にて心の故郷に帰還した。

・漫画は今読むしかない

一方、歩きながら思った。
クローバーは一時期、「イージスさん」という人物(バナナマンの日村にそっくりな人なんだが、めっちゃかっこいい)の存在によって一気に話題になった。
その過程で、作品全体の独特の牧歌性に注目が集まり、作品評価が高まった、とも考えている。ドラマ化もして、有村架純がヒロインやってたんよ。(ドラマ自体は後半陰惨になってきてすげえイヤだったけど。)
その頃が、作画的にもストーリー的にも最高潮の円熟期だったと言える。それが、広島遠征とかが長々続いて、何となくついていけなくなっている間に、最終回を迎えて終わってしまった。
猫は、死期を悟るとひっそりどこかに行って死ぬと聞く。
漫画はどうだろう。
面白い漫画がだんだんつまらなくなってきた時、僕は今まで悲しみを覚えていた。「どんな漫画もつまらなくなるというのならもう愛など要らぬ!」とか思って悲観したり諦めたりして、新しい出会いを避けるまでになっていた。
しかし、作品がつまらなくなって、そのまま忘れて、気づいたら終わっているとしたら、それはむしろ一つの理想の付き合い方なのではないか?
最高に楽しい時間を過ごして、そして苦い別離の記憶を残さないのだから。
作品には旬がある。 旬の時に、その脂の乗り切った作品を味わいつくす。作品のテンションが落ちてきたら忘れる。そして、ふと思い出したらまた買って読み直す。
そういう付き合い方って、悪くないんじゃあないか。
だとしたら、「今面白いと言われている作品」は、「今買って今読むしかない」のではないか?
何故なら、作品は、つまらなくなって、終わったら、一瞬で表舞台から去っていくからだ。平積み台には置かれず、広告に顔を出すこともなく、本棚に背表紙を並べたまま、気づかれずに静かに消えていく。 
だからこの時に決意した。
「本屋で、一瞬でも気になった本があったら、ノータイムで買う」と。 
私は今まで表紙買いで損した記憶しかなくて、表紙買いがトラウマになっていたのだが、これからは躊躇しない、出会いは逃さない。そう決心した。
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ちなみに、その時に買ったクローバー三冊は、札幌の友人にプレゼントした。そしたら目の前でペラペラ流し読みされた挙句に「この作者ってクローズ描いてた人だっけ?」とか聞かれたので「違う」と答えた。クローズもめちゃ好き。キーコとか美藤とか好き。高橋ヒロシはQPも傑作だ。「来るな小鳥!」でボロボロに泣く。

これ、見た目は怖いが、前に丸善で女性が全巻大人買いをしていたのを見た。男性のみならず女性の心を掴むものがあると思う。不良漫画と少女漫画には近親性がある。

2、この漫画がスゴい!女性編1位、2位
先日、ディープバレー先生に薦められて『春の呪い』を買って読んだ。


2巻で終わりというコンパクトさもあって手に取り易かったが、面白かった。最初、webで第二話に最初に触れたので、第二話を第一話だと思い込んでいたら別に第一話があったので面食らった。
主人公、黒髪ロングの夏美ちゃんが良い。あっけらかんとした明るさと、その背後にある暗い影とが、すごく良い。人間はそうだ。悲しみには笑顔が張り付くのだ。可愛い。そして、苦しむ夏美ちゃんが、自分のことでは絶対に泣かないのがいい。この子が泣くタイミングはいくつかある。悲しみを背負いながら、自分のことでは泣かない。泣けないものを背負うその姿に、私はそんけいのこころをいだいた。
この作品が、このマンガがスゴい女性編の2位だという。
そして札幌の文教堂で、1位の作品というのを見かけて、後学だと思って買った。
岩本ナオ『金の国 水の国』。

これを私は宿のサウナのカプセルルームの中で読んだ。
これは一巻で終わっている。一巻で終わって、一位を獲得した作品だ。
異国の砂漠の地を舞台にした、ちょっと御伽噺めいた、丁寧な恋愛話だ。よく出来た御伽噺を読んだ時の様に面白かった。
だが、読み終えて、私はむっつりと考えてしまった。
・巻数が短い作品
私は脳味噌が少年漫画だったので、
マンガというのは「30巻とか50巻とか延々と続いて、もうちょっとだけ続くんじゃよとか言われるのがただしいありかた」とか能天気に思い込んでいた。
そして、巻数が短い作品のことをバカにしていた。何故なら、「作品寿命がそこで終わる」ことを意味するからだ。その人物達のその後を僕らは追いかけられない。本が終わっているから。したがって、読みきりとかもバカにしていた。
だが、読みきり作品であれ、短い作品であれ、そこで描かれた人物達の人生はそこからも続く。『春の呪い』の夏美ちゃん達の人生は、2巻が終わってからも続く。『金の国 水の国』の二つの国は、話が終わった後も、様々な人たちの想いと愛を受け取って色んな発展を遂げていくだろう。読者はその余韻を含めて楽しんでいるのだ。
全然悪くないあり方だ、と思った。
というか、そもそも私がエロマンガでやっていることが、それだった。
キミを誘う疼き穴 (エンジェルコミックス)
ビフィダス
エンジェル出版
2017-01-20

読んでね!
いかんせん、読みきりとかそういうのは全然悪くないあり方、なのだろう。
が、
次にこういう考えも浮かんだ。
巻数の短い作品は、『このマンガがすごい○○年』みたいなものに選ばれやすいってことがあるのではないか。
3月のライオンとかハンターハンターとかハイキュー(ハイキューはクッソ面白い。少年漫画で今一番面白いと思ってる)みたいに、長く続いてその都度面白い作品は、逆にこういうランキング企画ではパッとしないだろう。
「○○年に輝いた作品」という謳い文句を作品に冠する営みに、一つの業を感じた。
そして、それを謳い文句にして本を売る、ということの、有限性を感じる。言ってしまえば、こういうランキングで上位に来るというのは漫画作品の評価としては一つの、限られた指標に過ぎないのだ。
が、それでも両作品面白いよ。
そして、こういうランキングには出てこないけど、人の心を掴む作品は、皆の胸にちゃんとあるのだろう。そういう作品を応援するには…なんてことを、考えていた。
・ていねいな作品
 そしてもう一つ。両作品とも、クッソ丁寧だ。
『春の呪い』は、 まだヤングなステップ感がある。
『金の国 水の国』は、恐ろしく丁寧だ。古典的ってくらい丁寧だ。
僕はこの作品を読みながら、『コブラ』のことを考えていた。コブラの単行本での作者コメントで、魔少年BTこと寺沢武一先生がこんなことを言っていた。「SFは古いワインを、新しい樽に詰めるのさ」みたいなことを。 
古いワインが、2017年の一位を取ったのだ。読んでてそう感じた。 
それが何を意味するのかということを、じくじく考えて夜を過ごした。

去る1月28日、秋葉原書泉ブックタワー9階イベントスペースにて開催されました、
『キミを誘う疼き穴』発売記念、エンジェル出版主催、サイン&トーク会「天使のまんだん」第一回、無事終わりました。
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すごく素敵なイベントでした!もう、すごく素敵でした。
参加された皆様、この場をお借りして改めて感謝申し述べます!ありがとうございます!本、楽しんでいただければ幸いです!
そして、場をご用意いただきました書泉ブックタワー様、エンジェル出版編集部の皆様にも御礼申し上げます。ありがとうございます!
エンジェル倶楽部公式ブログでのレポートはこちら!
http://angelweb.jp/blog/?p=13777 
以下、私の方でもレポートをさせて頂きます。備忘がてら、何があったのかを思い出しつつ書いていきます。

1、会場に行ってみよう
会場になる書泉ブックタワーさんは、9階のイベントホールフロアまでエスカレーターが通じていて、9階から先のエスカレーターは関係者立ち入り禁止となっていて稼動していない。
ここを、編集さんに案内されてテクテク上り、10階に立ち入った。そして、パネルとか棚とかお手洗いとかを抜けてウネウネ曲がると、控え室があった。私は感動したのでしゃしんを撮った。
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なんてこった!控え室!
暫くして会場設営が終わったので、降りた。
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整然と並ぶ椅子!椅子の上にはおまけのポストカードと、イベント限定のネーム冊子!新作のネーム(漫画の設計図みたいなラフ段階のもの)を冊子にして下さったのだ。
奥にあるのがレジだ。エンジェル倶楽部の新刊も置いてある。
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壁には、告知用に書いた各話ヒロインの日替わりイラストが!壮観だ!(描いててよかった!)
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演台。奥には今回のじゃんけん大会の為に作ってくださった単行本表紙絵のタペストリー。
ちなみに机の上にあるのはサイン色紙。前に描いたけどとある事情で放っておいたものを、折角なのでイベントの為に持って来たのだ。
2、イベント人数に関して
サイン会というものの形式を私はよく知らない。
自分で参加したサイン会は、書泉グランテで開かれた赤根京さんの写真集のサイン会、あの一つだけだ(一生のおもひでぽろぽろだ。生の赤根さんに目の前で「ビフィダスさんですか!」と驚かれた時の感激を私は忘れないだろう)。
前に見たドラマの「重版出来!」では、皆が自分の単行本を持ってきてて、書店を埋め尽くす行列を作り(あれ何百人いたんだ)、机にいる著者にサインをして貰っていた気がした。
だが、これやると結構しんどかろう。
まず書店は行列管理で売り場をおもいっくそ制限されようし、参加された方に体調不良とかトラブルとかあったときの対処・管理もしんどかろうし、
著者もサイン描きまくってその場で絵まで描くとしたら腕が疲れようし(サイン本に「絵」を描くというのも、ある意味で好意のサービスだ。つまりは、サービスが行き過ぎるようになると、しんどい悪習となって維持できなくなってくる)、
並んでいる人の待ち時間も深刻に長くなりそうだ。一人一分でも50人なら50分。最初の人と最後の人とでは50分の差が出てしまう。厄介だ。
今回のイベントは、今後継続していくつもりのエンジェル出版主催サイン会イベントの第一弾企画で、嚆矢というかそんな奴だ。編集さんはかなり企画を練っていらした様子で、次へと繋げていける持続可能なイベント形態、というのを調整していらした。そのある種の様子見として、このイベント規模へと行き着いたのだという訳なのだ(ろう。僕はその企画決定の場にいた訳ではないから知らないが、以下の理解で大体合ってる筈)。
即ち、人数を限定する。20名の予約制。
そしてサイン本はその場で描くのでなく、予め著者の方に本を送っておいて、イラストを描いてから会場に搬入する。予め描ける分、それなりにご満足頂けるようには描く(それでも粗いし、20冊描くのメチャ疲れた。本の表紙をエイッと開いてのアナログ速筆というのは全ての作家が持ってるスキルじゃあないのだ)。
そして、サイン本を会場内レジでお買い上げして頂く(イベントによっては、予約チケットの時点で本の代金を払う形式もあるようだが、会場内でエンクラ本誌も売っていたのでその兼ね合いでこうなったのだろう)。
人数を制限する分、参加者の方には有意義な時間を過ごして頂けるように頑張る。
そして、長く待たされるだとか会場が満杯で体調不良になるとかマイクの声が聞こえないだとかいった風な会場内トラブルが起こらない丁度いい人数。(当然だが、参加された方が一人でも悲しい思いをされてしまうと、「参加者全員が幸せであるように」とイベントを開いている主催側はその方の悲しみを重視してしまい、今後のイベント見直しとか取り止めへと判断を傾けてしまう訳なのだ。だからイベントの管理というのはとっても重要なのだ。
作家負担、イベントの継続可能性、会場規模、イベント管理の限界値、運営体制、これらの兼ね合いの結果が今回のイベントだったのだと思う。
実際、会場に並ぶ椅子を見た時は、「この配置なら最大でも席数は25が限界だろう」と思ったし、イベント開催後は、「本当に良い人数設定だった気がする」と思った。無論、今後また様々な形態を試行していくような気もする。
3、イベント開始
めっちゃ緊張した。
トークの主題に関しては、イベント数日前に編集さんと大雑把に打ち合わせをしていた。
編集さん「当日のイベントトークは、この手元の新作ネーム冊子を見ながら進めるという形にしましょう」
私「あ、その前に、来場者の方にご挨拶とお礼を申し上げる時間を頂戴してもよろしいでしょうか」
編集さん「そうですね、ではその時間を設けましょう」
私「あ、単行本発売イベントなので、単行本に関してお話する時間を頂戴してもいいですか(ズケズケ言う)」
編集さん「そうですね、ではどういった聞き方をしましょうか」
私「えーと、本をまだ読んでない方もいらっしゃるでしょうから、本が出た感慨だとか反応だとか、そういった話がいいでしょうか」
っみたいな感じでズケズケ要求したが、話す内容に関しては当日になって頭がスッカラカンになったのでメチャクチャに喋った。
4、読者にお礼が直接言えるイベント
このサイン会&トークイベントという機会が私にとって嬉しかったのはこれだ。
で、冒頭で確かこういったことを喋っていた気がする。
……
料理人というのは調理中に自分の料理の味見が出来るし、皿に並べた料理を皆と共に味わうことも出来る。
だが、漫画家というのはそれが難しい。原稿を描いていく最中に作品を自分で何度も読んで検討してしまうので、世に出す頃には皆様と同じようには味わえない。自分の作品が本当に人を楽しませているのか、その自信がないのだ。
私がこれまでエンジェルさんで作品を楽しく描けたのは、読者の方からアンケートやファンレターを頂戴していたからで、それがなかったら自信を持てないままウロウロしていたことだろう。本当に助けられた。
読者の方には一人一人にお礼が言いたいし、この度出た単行本を買ってくださった方全員に本当はお礼が言いたいのだが現実的にそれは難しい。でも20名の方にこうして直接に御礼できる機会が出来たこと、大変感謝しているし、その場を提供してくださった書泉様にも御礼申し述べたい。
そして、一つお願いがあるのだが、好きな作家さんだとか好きな作品があるなら、どうかそれを編集さんなり雑誌なり当人なりに伝えて貰えると有難い。そうすると作家は本当元気が出るだろうし助かるだろう。
……

みたいなことを喋った。
会場、最初は私がド緊張状態にあったのだが、段々と参加者の方に笑顔やリアクションが増えて、どんどん打ち解けて温まっていった気がする。
感動したのは、参加者の方に挙手をお願いしたところ、「デビュー以前から同人とかで私を知っていた人」「エンクラで私を知った人」「このイベントや単行本で私に興味を持った人」が綺麗に分かれていたことだった。これは本当嬉しかった。エンクラで掲載したことや、本を出したりイベントをしたことに、明確な意味があったということを、目の前にいる人という形で知ることができたというのはすごいことなのだ。
あとは、何故今作では尻をフィーチャーしているのかとか、尻とおっぱいの差異であるとか、作画についての目標だとか、断面図であるとか、方法論であるとか、編集さんに話を振られるままに、頭を搾り出してムチャクチャに喋った。
と思ったらタイマーが鳴り、じゃんけん大会になり、サイン会になった。
サインを書いて贈呈する時、来場者の方に直接会話してご挨拶することが出来るのだが、この時間もまたとてもありがたかった。ダラダラすべきじゃあないがテキパキし過ぎても良くない、という微妙な場面なのだが、おかげさまでまったりと朗らかに進んで本当良かった。
で、サイン会が終わると、なんと寄せ書きのプレゼントがあった(これ、当日知ったことだ)。参加者の方が私へのメッセージを書いて下さったのだ。有難く受け取った。今でも家で読み返しています。
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花束や、寄せ書きや、お客様や書店様に頂戴したお土産(これもあんま慣習化すると今後に良くない影響を感じるので報告は省かせて頂きます)を持ち帰って、書泉さんを後にした。
本当、ありがとうございました!

5、書泉ブックタワー
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書泉ブックタワーさんは私がかなり長い間利用させていただいた書店の一つで、文庫関係、各種資料や技術書、あとマイナー作品を広くカバーした一般コミック、復刻コミック、あと写真集とかも強い書店さんだ。スケベ漫画もある。
普段、客としてこのお店を利用していた自分が、客と違う立場でこのお店を使うことになる日が来るとは本当思いも寄らなかったことだった。
3年前の自分が今の自分を見たら「何か凄い幸せなことになってるね」と褒めてくれるのだろうか。


単行本、よろしくね!!
スクショ4
 

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