10月末発売号エンジェル倶楽部の原稿(↑今作のヒロイン、川瀬まつりちゃんだよ)を入稿して一息つけるので、
この数日あったことや読んだ漫画について備忘録がてらメモンしておきます。
『サーカスの娘 オルガ』。上野の明正堂書店にて、たまたま発売日だったらしく平積みされていたので購入。
物凄く面白い。面白い!!
舞台はロシア。寒村からサーカス団に引き渡された少女オルガの物語だ。ゆっくり読ませてグワグワと面白い。
で、フラリと立ち寄った上野動物園園内で読んでボロ泣きした。
感情だとか山場だとかを、大げさでなく、押し付けがましくなく、でも読者にガンと打ち出す仕方というものについて考えさせられている。
なんかもっとずっと、「よくあるマンガっぽいこと」から離れた表現が許される気がする。
==
ウメハラマンガが面白い。
https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000032/
↑ヤングエースUP(ネットで読める奴ね)の作品ページ。かなりバックナンバーを遡れる。
最近、単行本7巻も出た。
格闘ゲームが物凄く強くてあちこちで活躍されているウメハラというゲーマーの少年時代を描いた伝記風物語なのだが、
ここに出てくるライバル達のキャラクターが恐ろしく立っている。水道止めてまでゲームに金を費やし勝負に人生を賭けていて圧倒的な練習量でウメハラをボコボコにするクラハシとか、なんかすごいオーラを持ってて暴君不良っぽくてヘラヘラしながらも恐ろしく高度な対戦理論を持っててウメハラをボコボコにするオゴウとか、もう立ちに立っている。ウメハラがクソみたいに強い上に、クラハシもオゴウもウメハラをボコボコにするので、つまりみんなクッソ強いのだ。
で、しかもこのクラハシさんやオゴウさんは実在しているプレイヤーなのだ。
「じゃあきっと、マンガ化するにあたって当時の思い出や出来事を脚色して、キャラとかちょっと盛って、描いてるんじゃないの?」とか、読んでるこっちは思ってしまう。
が、先日、この主人公ウメハラと、クラハシ、そしてオゴウが実際にゲームで対戦して決着をつけるという企画があった。
これだ。
生で見て僕は打ち震えて、泣いた。
物凄い面白かった。
しかもキャラが本当すごいんだ!キャラというのはつまりは三者の行動哲学みたいなものだ。それがバリバリに立っていて、実況している周囲が絶叫し感動し喚き叫ぶのだ。
すごいよ。
リアルからマンガが飛び出してきたと思ったら、マンガからリアルが更に飛び出してきた。
ウメハラマンガもクッソ面白い。強くなればなるほど対戦相手が減っていくというジレンマを抱えたクラハシが、ふとウメハラ達と心を通じ合わせる瞬間のようなものがあって、読んでて胸が熱くなる。
==
先日、同人即売会イベントの為に人形町へ行った。その時のこと。
前日が大型イベントだったのだが仕事の都合で行けず、気まずい思いをしていた。
で、このオンリーイベントにて、お会いしたかった方々にご挨拶に伺ったのだ。
その時は熱っぽかったり喉の奥で変な味がしたり散発的に頭痛がしたりと体調不良気味で、
しかも原稿の進捗の悪さなどがあり兎に角具合が悪かった。
しかも心に余裕が無いせいで(←言い訳)、コミケで買わせていただいた作品のご感想とかも言えずじまいになっていたのだ。
だから、ウェーイとご挨拶して新刊を買わせて頂いた後、私は聞かれもしないのに言い訳じみたことを半笑いで言い始めた。
「いや、近頃本当忙しくて、すんません。しかもなんか近頃頭痛くて。ハハ」
そうすると皆さん笑顔で心配して下さるのだ。
「大丈夫ですか!?」
同情を買うのは中々気分の良いことだ。
で、「大丈夫です、ではまた!」とスペースを立ち去ったその瞬間から、身体に異変が起きた。
頭痛が激しくなる。眩暈がし、悪寒までしてくる。転がり落ちるように体調が悪化した。
ああ、他人に自分の病気アピールだの忙しいアピールだのをするもんじゃない。なんてみっともないんだろう。言い訳がましいし、なんか負い目を自ら白状して弁解しているみたいでアホみたいだ。
と、めちゃくちゃ後悔した。
考えてみれば私は漫画とか作品を描くことで人に認知され、人の繋がりを得て、作家さんとかレイヤーさんとかと挨拶できるようになった身だ。
作品を作って人を喜ばせるというプラスの努力によって人間関係を勝ち得てきたのだ。
ならば、やはりプラスの努力の中で人と繋がっていたい。喜ばせあう関係の中にいたい。
そう思って、言い訳じみた体調不良アッピルや忙しいアッピルを金輪際しないと天に誓った。
そしたら体調もスーッと良くなってきて、数日前から生じていた頭痛も消えたのだった。
人間関係に対してウソをつかない、というのは本当に大切なことなんじゃないかと今更思う。
で、この「ウソをつかない」というのは「思ったことは悪口だろうが何だろうが何でも言う、包み隠さず言うのが誠実!」とかそういうことではなく、「相手に関心を持って接する」ということなのではないかと思う。「実は関心が無いのに関心を持ってるフリして近づき、取り繕う」というのが、一番厄介なウソなのではないか、などと思う。
https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000032/
↑ヤングエースUP(ネットで読める奴ね)の作品ページ。かなりバックナンバーを遡れる。
最近、単行本7巻も出た。
格闘ゲームが物凄く強くてあちこちで活躍されているウメハラというゲーマーの少年時代を描いた伝記風物語なのだが、
ここに出てくるライバル達のキャラクターが恐ろしく立っている。水道止めてまでゲームに金を費やし勝負に人生を賭けていて圧倒的な練習量でウメハラをボコボコにするクラハシとか、なんかすごいオーラを持ってて暴君不良っぽくてヘラヘラしながらも恐ろしく高度な対戦理論を持っててウメハラをボコボコにするオゴウとか、もう立ちに立っている。ウメハラがクソみたいに強い上に、クラハシもオゴウもウメハラをボコボコにするので、つまりみんなクッソ強いのだ。
で、しかもこのクラハシさんやオゴウさんは実在しているプレイヤーなのだ。
「じゃあきっと、マンガ化するにあたって当時の思い出や出来事を脚色して、キャラとかちょっと盛って、描いてるんじゃないの?」とか、読んでるこっちは思ってしまう。
が、先日、この主人公ウメハラと、クラハシ、そしてオゴウが実際にゲームで対戦して決着をつけるという企画があった。
これだ。
生で見て僕は打ち震えて、泣いた。
物凄い面白かった。
しかもキャラが本当すごいんだ!キャラというのはつまりは三者の行動哲学みたいなものだ。それがバリバリに立っていて、実況している周囲が絶叫し感動し喚き叫ぶのだ。
すごいよ。
リアルからマンガが飛び出してきたと思ったら、マンガからリアルが更に飛び出してきた。
ウメハラマンガもクッソ面白い。強くなればなるほど対戦相手が減っていくというジレンマを抱えたクラハシが、ふとウメハラ達と心を通じ合わせる瞬間のようなものがあって、読んでて胸が熱くなる。
==
先日、同人即売会イベントの為に人形町へ行った。その時のこと。
前日が大型イベントだったのだが仕事の都合で行けず、気まずい思いをしていた。
で、このオンリーイベントにて、お会いしたかった方々にご挨拶に伺ったのだ。
その時は熱っぽかったり喉の奥で変な味がしたり散発的に頭痛がしたりと体調不良気味で、
しかも原稿の進捗の悪さなどがあり兎に角具合が悪かった。
しかも心に余裕が無いせいで(←言い訳)、コミケで買わせていただいた作品のご感想とかも言えずじまいになっていたのだ。
だから、ウェーイとご挨拶して新刊を買わせて頂いた後、私は聞かれもしないのに言い訳じみたことを半笑いで言い始めた。
「いや、近頃本当忙しくて、すんません。しかもなんか近頃頭痛くて。ハハ」
そうすると皆さん笑顔で心配して下さるのだ。
「大丈夫ですか!?」
同情を買うのは中々気分の良いことだ。
で、「大丈夫です、ではまた!」とスペースを立ち去ったその瞬間から、身体に異変が起きた。
頭痛が激しくなる。眩暈がし、悪寒までしてくる。転がり落ちるように体調が悪化した。
ああ、他人に自分の病気アピールだの忙しいアピールだのをするもんじゃない。なんてみっともないんだろう。言い訳がましいし、なんか負い目を自ら白状して弁解しているみたいでアホみたいだ。
と、めちゃくちゃ後悔した。
考えてみれば私は漫画とか作品を描くことで人に認知され、人の繋がりを得て、作家さんとかレイヤーさんとかと挨拶できるようになった身だ。
作品を作って人を喜ばせるというプラスの努力によって人間関係を勝ち得てきたのだ。
ならば、やはりプラスの努力の中で人と繋がっていたい。喜ばせあう関係の中にいたい。
そう思って、言い訳じみた体調不良アッピルや忙しいアッピルを金輪際しないと天に誓った。
そしたら体調もスーッと良くなってきて、数日前から生じていた頭痛も消えたのだった。
人間関係に対してウソをつかない、というのは本当に大切なことなんじゃないかと今更思う。
で、この「ウソをつかない」というのは「思ったことは悪口だろうが何だろうが何でも言う、包み隠さず言うのが誠実!」とかそういうことではなく、「相手に関心を持って接する」ということなのではないかと思う。「実は関心が無いのに関心を持ってるフリして近づき、取り繕う」というのが、一番厄介なウソなのではないか、などと思う。