ビフィダス牧場

サークルyogurt、ビフィダスの活動報告場です

2018年08月

hyousi14
『後輩種付温泉―西村ユキちゃんにマーキング』、FANZA(昔のDMM R-18ね)で発売開始しました!
コチラ→ DMM
電子版が好き!という方はよろしくね!!感想きかせてね!良かったら星とかちょうだい!
ご紹介いただきました!ありがとうございます!
MMD的一日一おっぱい様http://b.dlsite.net/RG02608/archives/51813434.html

物理書籍のウスイホン通販はこちら!
よろしくおねがいします!

【以下私記コラム】
電子版をわざわざ出す意義/物理版(ウスイホンね)をわざわざ出す意義というものについて考えている。
前作『不倫托卵温泉』は、まず電子で公開し、次いで一ヶ月後くらいの即売会イベント(コミ1)にて加筆版のウスイホンを頒布、同時に電子版も加筆分をバージョンアップした。
こういうことをすると「ウスイホンの意義は」と悩みそうになるが、実際には会場にてウスイホンを喜んで下さった方が非常に多く、委託書店でも好調に売れた様子で(単行本キャンペーンもあったよね)手ごたえを感じた。
001

今作『後輩種付温泉』は、前作と逆だ。まず即売会(夏コミね)にて頒布/書店委託し、2週ほど離して電子の方で販売した。今回は加筆は無しにした、というのも「せっかく買ったウスイホンが旧バージョンになる」というのは、入手した方にとってはガッカリな体験になる予感がするからだ。(そのかわり、電子でもいつか後日談等を加筆し(計画あり)、その加筆分もどこか物理版で、おまけ的に頒布することを考えています)

あくまで二作目まで出した時点での手ごたえとしては、こうだ。
・電子版を出す意義 
1、電子で性的欲求を満たす人々にとって、とてもアクセスし易い(当然だが)。
2、成績が数値として明確に出て第三者から確認できる(できてしまう)ので、売れ方次第で様々な展開の希望が持てたりするし、売れるとよい宣伝になる。
3、在庫とか無い。
4、オリジナル同人の場合、電子バナー広告が作られる期待がある。これもよい宣伝になる。
5、バージョンアップがノーリスク(その代わり、バージョンアップしたものがちゃんと読まれているかは不透明。反応結構薄いかも。でも反応を気にせず、より良いものを提供し続ける姿勢is大事なのでここはブレないでいいと古事記にある)。
・ウスイホンを出す意義
1、「完成版の物理書籍を入手したい」「電子で買いましたが物理でも買います」という方が確実にいらして、その方々にしかと届けられる。物理版にはアイテムという側面が明確にある。
2、「良かったです」というビビッドな反応を頂ける(これは即売会というものが持つ性格だ。一作目はこの側面が決定的に強かった。二作目は、当然それまで内容が公開されてなかったからワケだから即売会でビビッドな反応を頂きようがなかった。ンヒィ)。
3、イベント/委託書店でウスイホンを探す人にとって、アクセスし易い(電子と結構ズレがある)。

…で、現状の僕の考えは
1、ウスイホンと電子版は並行して出していい。
2、ただ、個人的には、私が関わる本に関して読者に「ガッカリな体験」をさせたくないので、物理版を出してから電子版に加筆分を出す場合は慎重に行う。
3、「電子」→「物理」の順番は手ごたえが良かったが、ここはあんま気にしないでもいいかもしれない。データ不足。
4、ただ、電子版はバージョンアップコストがゼロなので、「電子→バージョンアップ版物理」の順番は自然ではある。ニンジャスレイヤーとかと同じだね。この順番は自然な上に、誰も傷つかない・誰もガッカリしないというのも良い気がする。が、いかんせんあんま気にしないでいいかもしれない。データ不足。
5、ビビッドな反応はガッチリしたモチベーションになるので、ウスイホンの頒布は止めない。作家の形には色々あると思うが、同人上がりのマンとしては、同人即売会でのビビッドなやり取りという体験からは離れたくない気分。土から離れて生きられないのよ。

…創作を楽しいものにするための工夫を必死こいて考えながら頑張る感じ、独特な感覚だと思う。子供のころとかそういうこと全然考えなかったけど、考えてたらすげえ頭のいい人間になれていた気がする。

あと、電子版に関しては一つ明確な価値を持たせられる予感がしていて、今DMMの担当さんにメールで確認を取っているところです。

C94、お疲れ様でした!!
hyousi14
『後輩種付温泉』、下記書店で委託してるよ!
メロン https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=386311
とら https://ec.toranoana.jp/tora_r/ec/item/040030653216/
ブックメイト https://bookmate-net.com/ec/3383
comic zin 近日中に!
DMM同人さんでも、下旬くらいに配信開始予定です!デスクトップやスマッホが自分の自慰スタイルに合っている、という方は、待っててね!
また、メロンさんやとらのあなさんですと、単行本『イビツな愛の巣』との同時購入でグッズ貰えるキャンペーンがまだ動いている予感がするので、よかったらどうぞ!
単行本表紙

で、戦利品も届き、諸々の整理が終わって、体中に残る疲労感と倦怠感の中で頭の整理と記録の為にざっきをしたためておきます。
思い出した順にいきます。

・一日目
一日目は一般参加として、昼過ぎくらいに会場入りし、挨拶回りを目的にして動いた。僕の友人(友人という言い方をさせて頂く)はだいたい艦これ島にいるので、そこをめがけて突貫した。
すごい楽しかった。
半年ぶり、一年ぶり、下手すりゃそれ以上会えてなかった方にご挨拶できるというのは嬉しいものなのだ。
で、艦これ二次創作とか写真集とかをゲットしまくってきた。
ただ、トゥイッターを見ていると11時とか12時とかの時点で完売報告が相次ぎ、電車でそれを確認しながら私は泣きそうになっていた。

考えてみれば、このときが掛け値なく楽しかったのは、「艦これ二次創作の中で繋がった友人(友人という言い方をさせて頂く)がいる」からだったのだろう。
「ファン同士」という関係、「お互いに目の前の山を臨みながら一緒に歩いている状態」とでもいうのか、本当に良いものだと感じるし、
もしかすると人同士が仲良くなる際の一番良い状況の一つかもしれない、とも思う。

・三日目
今年は例を見ない猛暑という印象が強かったため、普段しない準備として、
自宅で予めアクエリアスや水のペットボトルを凍らせておいたり(わざわざやるまでもないかも)、会が終わった後の着替え(これは悪くなかった)を用意したりしていた。
だが、どうやら午後が雨だとか暑くないとかいうので、若干右往左往してしまった。
ちなみに、午後の雨で一番困るのは搬出時に雨ざらしになること、だと考えていたが、クロネコの受付所は東8屋内、ゆうぱっくの受付所は雨天だと東1だか4あたりの構内に移動するというので、サークル出展者はそんなしんどいことはないのかもしれない。良かったね。
・で、色々な想定外が起こった。
1、入場に結構時間がかかり、会場入りが8:15くらい、ダンボールをスペースに運び込み、同行していただいた売り子さんをコス更衣室に送り出すまでに8:20くらいになっていた。8時に入場してりゃいいと考えていたが、既に後発組だったのだ。これからは集合時間を早めていくことにした。早くて損なし。
2、自宅の既刊を結構大量に持っていったため、背の高いダンボール2つとカートを現地配送したのだが、カートに載せたらカートひもの長さが足りず、無理に引っ張ったらひもが切れた。事前に試しとけという話だ。
3、私の配置された東クはぶっとい通路に面していたのだが、目の前に既に行列が出来ていて、自由な移動が出来ないムードだった。閉塞感がハンパじゃなかった。
4、いつもは設営を開始するとすぐコミケスタッフの方がサークル登録をしに来てくださるのだが、今回は諸々のすれ違いがあったのか、9:10くらいまでサークル登録が済まなかった(こういうことあるんね。多分、設営開始が早いとスタッフさんのチェックも早いんだと思う)。
5、売り子さんもお着替えに時間がかかってしまい、結局9:20くらいにようやくサークルが二人体制になった。大もとの考えでは8:00入場、8:30には売り子さんが戻って来て、9時半までゆうゆうと挨拶周り、なんて考えていたのに、丸々一時間遅くなってしまい挨拶回りが全く出来なかったのはつまり私が夏コミの恐ろしさを忘れていたということだ(だから忘れない為に書き残しておきます)。
6、設営というのはしんどい。サークル登録と新刊登録、配置、ポスター展開、そして何よりゴミや段ボールの廃棄、色々やることがあるので、複数人いたら楽なことが一人では全然出来ないということが本当ある。今回、設営の段階でゴミを捨てに行く余裕がなかったのは初めてのことだった。

・教訓
1、サークルは三人体制でやれ。サークルチケットにムダなし。(コミ1で感覚が麻痺すると、「二人でどうにかなんじゃね?」とか思ってしまったりするのだ)
2、売り子さんにコスをお願いする時は、売り子さんを徹底的にカバーできるようにやっぱり一人じゃ足りない。三人体制でやれ
3、サークル配置によっては挨拶回りとか設営とかが全然困難になるので、気をつける。「太い通りに面しているからヤッター!」とか能天気に思っていてはいけない。

・売り子さん
naoさんhttps://twitter.com/nao366dcに売り子さんをお願いしました。浴衣だよ!うれしーい!しかも今回は頒布やお留守番でかなり働いていただいてしまい、ものすごく頼りにさせて頂きました…!
・起きたこと
1、比較的暑くない日で、朝とかは涼しいくらいだったのだが、蓋を開けてみれば結局会場内は猛暑となり、会場設営までにペットボトル2本飲みきり、凍らせたペットボトル2本も12時前に飲みきった。塩タブレットを持ってきたのは大正解で、こんなムシャムシャ食べられるものだったっけと思うくらいムシャムシャ食べた。お水類の差し入れがありがたかった・・・!(なお、凍ったペットボトルの差し入れは、ちゃんと飲まないで放置していると水でビシャビシャになって段ボールや本が濡れてたりするので、頂いた際にタオルで包むべし。)途中朦朧となり、ヒヤロンでわきの下や首を冷やして事なきを得た。教訓。ヒヤロンを軽視するな
2、今年の3日目はえらい人出が多かったようで、12時くらい(普段だったらちょっと収まったかな?とか思う頃)ですら、段ボールを捨てに行ったら行きかう人にぶつかりまくり、何か妙だという話になった。入場制限解除も12時半過ぎとかになってた気がする。「混み過ぎてて人の流れが悪いせいで逆に人が減る」みたいな現象があったんじゃねーかという話も後で出てきた(混んでる=目当ての場所に行く際の心の余裕がない=道中なんて見てられない、ゆっくり買い物できない、みたいな心理だとか、そういうのだ)。
3、今年の目標は、「残部を出す」だった。
というのも、これまでの参加で「完売しましたすみません」となったり
「取り置き分もなくなっちゃったのでせっかくご挨拶いただけたのに新刊交換できません」となったり
「自宅在庫がないのでその後誰かに新刊を渡せません、持っていけません」となったりするのが結構嫌な気分だったので、
今回はドンと作って持っていこう、ということにしたのだ。
結果としてちゃんと残部が出た。これ、決して悪い気分ではなかった。
今回、挨拶回りに出られたのは2時を回ってからだったのだが、そのタイミングでも、サークルさんがちゃんと新刊を展開していて、こういうのって参加者にとってとても嬉しいこと、頼もしいことだよなあ、と、しみじみ思ったのだ。意に染まず挨拶にいけない、意に染まず会場到着が遅れる、そういうときに本があるって、いいよね。
無論、参加目的や参加形態は人それぞれなので、良い・悪い/そうすべき・べきでない、という話ではないですよ。私も明後日には「やっぱ帰りは身軽がいいや」とか言い初めて完売目指したりするかもしれない。
4、単行本を出した後のコミケ
って最高ね!ファンレター頂戴しちゃった!ご感想もたくさんいただけました!!ありがとうございます!!
5、帰りの荷物
当初は段ボールに入りきらなかったものをある程度自力で持って帰ろうと考えたが、肩の荷を考えたらげんなりして、結局もう一箱使って全部を送った。宅配is GOD。ただ、帰りの宅配列(ゆうぱっく)は一時間並んでしまった。これで日差しがあったら死人が出てたんじゃないだろうか。曇ってて助かった。そういう意味では天気に恵まれたコミケだった。
クロネコの方が空いてたりするの?知りたい。
6、気になる「だいしゃの王様」
今年のコミケ会場では、「だいしゃの王様」さんによる台車無料レンタルが導入された。
初日にその存在が気になってスペースに立ち寄って話を聞いてみたが、
会場内に三箇所(東に二つ、西に一つ)、50台体制で台車を用意して頂いており、受付用紙に記入し、30分の使用制限、そして借りた場所で返却、というシステンムだそうだ。
個人的に、使い勝手が気になる。山ほどあるサークルがここに依存することは現実的でないし、宅配搬入・搬出が大掛かり(でかい段ボールに既刊つめこんでるとかね)の場合、自前でカートを用意する方が絶対便利だ。
となると、使う人は
「普段カートを使わない・使わないで済ませてる人が、これを使って楽になる」
「カートを持っておらず、搬出量が一定以上・予期せず多くなった人が助かる」
「手持ちのカートが貧弱だとか破損したとかでピンチな時に借りる」
とか、そんな感じになるのだろうとは思う。
そして、搬出だ。宅配郵送列でだいしゃの王様の台車をちょくちょく見かけたが、そうなると1時間は並んでしまう上に途中で返しに行く手段もないので、結局30分時間制限を利用者は遵守できない予感がする。ここんところ、どんな使い勝手なのか、知りたい。

・教訓

1、サークルチェックリストは首からぶら下げる形にしたほうがいいかも。めっちゃいつも無くす。
2、夏場に限った話だが、会場周回時に使うバッグは、ペットボトルを外側ポッケに収納できるヤツとかにしたい。ペットボトル、必須でありながら本との相性が悪いのだ。
3、既刊を沢山、そして沢山の種類もっていくと結構いろいろな意味で煩わしいかもなと感じた。搬入が重くなるし、頒布の際に相手にも煩わしい思いさせるので、今後は在庫を整理し、搬入数も減らそうと思った。準新刊以外は5部ずつとか。あと、自宅からの既刊搬入量は段ボール1箱に収めてよさそう。ここは遵守しよう。

・同業者
あんまこういうことは口に出したくないが、「元気な同業者が一定数いないと成立しない業界でありながら、同業者と競うことになる世界」というのは結構あって、プロ野球選手とかはそうだろうし、エロ漫画とかもそういう側面がある気がする。
こういう時、「同業者同士」って、どういう意識を持っているものなのだろう。
ライバル同士ギスギスするものなのだろうか。現に私も、競ったり肩肘張る意識は持っているしこの意識は抜けない。でも、ギスギスしたり自意識過剰になってメンタルが悪化しても潰れるだけだし、ましてや、足の引っ張り合いとかはしていられまい。
「情熱大陸」という番組に出たプロゲーマーのときどが、「ゲームのプレイヤーが戦わないといけないのは世間の目で、プレーヤー同士はそういう意味で仲間である」といった発言をされていた。同業者同士は勝負の中に生き、勝負に勝たなきゃ人気度とかスポンサーとかが減っちゃって生きていけないが、その戦い全体の大きな目的に「ゲームは面白くそして尊いものであるってことを世間に示す」というのがあって、その大目的を忘れなければ同業者同士は蹴落としあうべき敵ではなく共に高めあうべき仲間、ということなのだろう。
なんらかの作品のファン界隈だと、「この作品が好き」という大目的があり、しかもこの大目的は「みんなが持ってる」とか以前に何より自分の中に大前提としてある。ファンというのはこの大目的を共有する者同士のことだ。だから友人になるというのは自然な話だ(無論現実には困った諍いとか多いだろうけど)。
エロ漫画だとどうだろう。妬もうと思えばキリが無い。心はすさんでいき、コミケ参加も戦場で刀を振るっているような気分になる。でも、大目的があるとしたらどうだろう。「エロ漫画家は、面白いエロ作品をガンガン世に問うて、各々のエロの道を互いに研鑽しつつ、世間の中でこの分野を奪われないようにする」みたいな大目的があるとしたら。それを自分の中に設定できたら。
目先の勝ち負けや成績にこだわらず、力を尽くして自分なりの仕方で大目的に奉仕する…そういう意識を自分で確立できた時、同業者に対して濁りの無い関係性を構築できたりするのではないか…と、少し考えている。
そうなると結局、「自分に自信があること」が、「同業者同士で仲間を作る」…というか、そもそも「友達を作る」為の最大の前提条件なんじゃないか、とか思う。

サークルyogurtのビフィダスです。
今度の夏コミC94は【8月12日(日曜・3日目)ク19a】にて出展させて頂きます。
新作、「温泉モノオリジナル」の第二弾を用意しました。
hyousi14
『後輩種付温泉ー西村ユキちゃんにマーキング』。
DMMさんにて電子版も用意中です。
sample4
sample5
sample6
ひそかに恋心を抱くかわいい後輩(彼氏持ち)に、二人っきりの温泉デートを誘われたら嬉しいよね…ってお話です。
華奢でぷっくりした身体、わりとしっかり生えてる陰毛、そして温泉デート感や露天風呂ックスのワクワク感など、おたのしみに!
委託もしてます!
メロンhttps://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=386311
とらhttps://ec.toranoana.jp/tora_r/ec/item/040030653216

7月31日締切『イビツな愛の巣』色紙プレゼントキャンペーン、多くの皆様のご参加まことにありがとうございました!!!
エンクラポスター1
↑データを漁っていたら出てきた、「フタゴの密室」の表紙/ポスターのラフの一つ

SNSの時代が進みすぎて、当初SNSにあった「感想を気軽に共有しあえてハッピー!」みたいな機能が逆に失われつつある中、こういったキャンペーンの力を駆りながらであれ、こうして皆様のご感想を頂戴できましたこと、本当に嬉しいです。
イビツな愛の巣 (エンジェルコミックス)
ビフィダス
エンジェル出版
2018-07-17


さて、実は今、単行本二冊目を出した節目の反動なのか、自分の具合があまり良くないので、ちょっと脳味噌の整理の為にコラムを書きます。
「スランプや不調の原因究明や自己分析をするのは悪影響を加速させる」と古事記にはあるのですが、多分何とかなるでしょう。

・作家が要求される必須アビリティ
に、「忘れる」という能力があります。
多分、漫画を描いた人が編集部に持ち込みに行き、新人賞とかに向けてその原稿を仕上げ、提出したときに編集さんにまず言われることが、次の言葉だと思います。
「お疲れ様でした、ではこの原稿のことは忘れて、次に行きましょう」。
忘れて次に行く、というのは物凄く大事なことです。しかも何重もの意味で大事です。
・思いついた最初のアイデアに拘泥していると次のアイデアが出てこなくて生産性が下がる。「生み落としきれなかったアイデア」は脳のワークスペースにいつまでも残り続けてめちゃ邪魔になる
・次々描いていくことこそが作家には求められるので、次々定期的に描いていく体制を整えなければならない。「継続的に新作を描く」という意識を持つことと、「この作品一つを完璧に仕上げる」意識とは、立体と平面くらい違う。しかもこの重要性、あんま「漫画のノウハウ教本」とかに載ってない気がするんじゃよ。very重要と思うんよ。
・自分の過去作とのアイデア被りとかを気にして、新作が思いつかなくなるのが苦しい。こういう、「足跡のついていない場所を歩かなきゃ意識」を持ってしまうと、地雷原を歩くような気分になって臆病になって創作が続かなくなる。
・・・
そんなこんなで、忘れるというのはとっても大切なことなのです。
デビューを目指す創作志願者にとっても、デビューして連載を目指す作家でも、継続掲載し続けている作家でも、夫々の仕方で当てはまることだと感じています。
言ってしまえば僕らはどんどん次に行きたいのです。
ですが、ここで私たち作家にのしかかる重大な問題がございます。
そう、自作の宣伝です。

・「新作執筆」と「過去作宣伝」のベクトルは正反対
宣伝。
自分の描いてきたものが、自信を持って世に送り出すことの出来る価値あるものであることを公に広める営みですね。
当然、今の時代は作家は自分で自分の作品をガンガン宣伝していかなきゃいけない。
「2年かけて単行本を出しました、本屋さんに新作は毎週毎週リリースされます、だから一週間で私の新作は話題から消えました」というのは物凄く切ない。
しかも、自分の作品が世に出ることを一番気にかけているのは他の誰でもなく自分です。
だから作者本人がこれを堂々とやるわけなのです。
当然の営みに思えるし、どこかの誰かにおんぶに抱っこを期待できない今の時代には必須ともいえるかもしれない。
ですが、これには結構厄介な副作用があるのです。
つまり、自分の過去作を思い出してしまうのですね。次に進む為に忘れなきゃいけない過去に、直面しなくてはならない!
1・こんな作品を描いてたのか!次はこのネタ/テーマ/構図/構成では描けない
2・こんなに喜ばれたのか!次はこれを超えなければならない
こんなことを考えてしまい、作家は割と窒息状態に陥り易い…のです(現状の私が多分この状態にある)。
多分読者の方は作家がビビってるほど気にはしていないと思うし、「最新作を最初に手に取る読者」にとっては過去作とか関係ないので、本当、ビビッていても仕方がないのですが、ビビる人はビビる。
「分業したら?」とか「作家が広報までやらなきゃいけないこの時代が悪い」とは全く思いません。
これは、野球選手が打つ・走る・投げるを全部やらなきゃいけないように、格闘技の選手が筋肉をつけてから減量して贅肉を絞るように、食品を扱うパン屋さんとかが同じ一つの手をつかって食品を包みながらお金を受け渡しするように、個人事業主が確定申告を自分でやるように、一つの稼業が担う矛盾した宿命と言えるかもしれません。
じゃあどうするか…という話です。
台湾の屋台ごはんとか、衛生管理が結構徹底していて、おにぎり作る手は絶対にラップごしになってて直接食品に触れなくなってたりするじゃないですか。
そういうように、作家にも、こういう不調を精神論に頼らずに克服するオートマチックなシステムが必要だと思う訳なんですよ。
今回は脳整理のためにこれをしたためておきます。

・次から次へと新しい作品を作る方法論
作家というのは不思議な生き物で、
「次に描くべきネタがない、目の前が真っ暗」と悩む状態と
「展望が開けていてネタが次々あふれ出す、ここ10作はネタ出しに詰まらず描ける」と有頂天になっている状態とが
殆ど紙一重で交替します。
で、この後者、「展望が開けている状態」をどれだけ維持できるか、が、作家が作家を続けていく時のキモだと思う訳なのです。
それの維持の為の要素やヒント、今から思いつくままに列挙します。
1、ここ10作の統一テーマ・ジャンル・属性が定まっている
「イビツな愛の巣」はこれがカンペキに決まっていたので、第一作「キミを誘う疼き穴」が終わった直後からモチベーションが下がらずにガンガン描けたし、「イビツな愛の巣」のテーマが決まりまくっていたからこそ、そのテーマに外れたアイデアを「失楽天」の方でコントラストある仕方で発表できていた。 この2年の創作の順調さは「イビツな愛の巣」ありてこそのものだったのですな。
2、基本構想からレパートリーを10作くらいザザッと列挙する。
例えば「学生モノ」という基本構想があれば、
・学生同士の和姦
・学生同士の非和姦
・先生と生徒の和姦
・先生と生徒の非和姦
・部活動→水泳、陸上、球技、文芸部、書道とか茶道とか、シミュ研みたいなオタク系
ってな具合でババッと列挙して10のレパートリーが出来てしまい、そうすれば10作分は少なくとも主題で悩んだりせずに描ける訳です。
「基本構想」と「レパートリー10個」の組み合わせは、おっそろしく便利です。
(逆に言うと、基本構想で悩むと辛いのですね。でも、これ抜きでやると、「レパートリーですらない思いつきを頼りに新作を10作作る」という地獄みたいな状況になるので、創作の手が止まる気がします。あー今悩んでるのはここだ俺!!!)
3、毎日主菜が同じだと飽きるけど副菜は飽きない
つまり、作品を彩る特徴には、「連続するのにふさわしくないもの」と、「別に特に注目されないので何度使っても誰も文句を言わないもの」があるのです。
主菜と副菜のバリエーションを変化させていけば、「飽きの寿命」はどんどん遠ざかっていくと思うのですよね。
4、話の基本構造のローテーション
話作りには骨格があります。
この骨格を意識的に毎度交替させていくことで、飽きの寿命を引き伸ばすことが出来ると思います。
例えば、ジョジョの奇妙な冒険の話の基本構造は
【敵が出る→敵が調子に乗る→敵の謎を解く→オラオラ】
ですが…あっ、ジョジョは大概これや!!

こういったことを、手を変え品を変え、対処療法で自分に処置しながら描いていければ、私はどんどん描ける!気がしてきた!!

元気が出てきたので、コラムはここでおしまいです。気づいたことがあったら追記していきます。



↑このページのトップヘ