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1月27日、阿佐ヶ谷のバーTABASA様にて開催された
雑誌『エンジェル倶楽部』(書店で売ってるエロ漫画雑誌だよ)編集部主催の作家サイン色紙抽選イベント「天使のくじびき」
僕も作家としてひょろっと覗いて来ました。
ご参加されました皆様、運営設営に関わられた皆様、誠にお疲れ様でした!
そして、素晴らしい機会に混じらせて頂きましたこと、ありがとうございます!
参加された皆様が楽しい時間を過ごされたことを祈っております!
また、応募段階で抽選漏れの方々や、このたびサイン色紙をゲット出来なかった方々にも、次により良いチャンスがあることを祈念しております。
公式からのレポもある予感なので、僕はまた別の立場から、レポさせて頂きますね。
・色紙
新年、原稿の合間を縫って今回のイベント用のカラー色紙を描いて送ったところ、編集さんから連絡があった。
編「バッチシなんですけど、一ついいですか」
私「何でしょう」
編「色紙をお送りしたときに、折り目とかついてましたか?」
私「あー薄い横線の傷はあったかもしれませんね(いつも色紙は予備含め2枚頂いているのだが、一枚目でミスったので二枚目を使い、そこには実際目を凝らしてようやく気づくようなキズはあったのだ)」
編「それが、顔にまで折り目が入ってしまっていて」
私「バカな、確認させて頂けますか?」
写真を送って頂いたところ、送った色紙は「オエッ」というくらい折れていた。
色紙配送の折に使われるクラフト厚紙封筒に入れて配送したのだが、それは僕が「えいっ」と力を入れてもグニッとはならない代物なので、まあ、何か大きな荷物の間に挟まってテコの力でも加わったのだろう。
と言う訳で、カラー色紙1枚を新たに書き直して、現行の合間に編集部に直接お届けしたという訳なのだった。
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こちらがイベントに出した二枚目。最新作「交わりの宿」のヒロイン、シズクさんだよ。
僕がわざわざ編集部まで届けたのにも訳があって、原稿で毎日忙しいので、強制的に外に出る口実が欲しかったのだ。新年のご挨拶もしたかったし。
で、こういう荷物はやっぱり郵便局のゆうパックにお願いしよう、と思わされた。今までは基本ゆうパックを使っていて、特に問題がなかったのだが、今回はたまたまムニャムニャで配送をお願いしたのだ。
ちなみに破損したほうの色紙も、編集さんが「何かに使えないかなあ・・・」としきりに呻いていらしたので、
これから何かに出るかもしれません。
(話していて分かったのだが、エンクラの編集さんは、作家に原稿以外の仕事、例えば色紙を描かせるとかに、ことに大きな負い目…というか「すみません作品作り以外のことをお願いしてしまって感」を感じていらっしゃる様子なのだ。
編集さんは私が何か「お手伝いできることがあれば」と申し出ても、いつも「作家先生が作品作りに集中できるようにするのが編集の仕事ですので」と制止して下さる。
そもそも「作家はプロモーションも手伝うべき」みたいなハードルって、上がれば上がるほど苦しくなる上に効果も減っていって皆が疲弊する嫌なハードルだから、このハードルを長期的目算無しの場当たりサービス精神で上げるのは良くないという思いは僕にもある。)
・くじ引きという形式
作家が色紙を描く時というのは、単行本発売時に書店に配っておいて貰うとか(しんどいプロモーションだよなあと思う)、あと雑誌の読者プレゼントだとか、何かそういう形になりそうなものだが、
今回は色紙をオークションにかけ、それをファンイベントにする、ということで、結構珍しい形式だと思う。
だが、今回のオークションシステム…つまり抽選券システムはすごく良いと感じた。
「抽選券1枚○円で、1作家につき3枚まで買える、で、くじ引きする、外れても抽選券代がそのまま作家への支援になる」という形式なのだが、心から感心した。
ただのオークションだと値段が青天井になる危険があるし(価格が吊り上がり過ぎたら責任持てない感があるし、一枚1000万円!とかばっかりだと、何より参加した側が疲弊してしまう。傍から見れば動く金額がウン千万で「すげえ」となったとしても、参加した側が「あーバカらしい」と感じてしまったら悲劇だ。誰も幸せにならない)、
あと、作家によっての値段の差みたいなものが、「○○先生の色紙が100万円!ビフィダスの色紙50円!」みたいな感じでその場の参加者全員に知れ渡る、みたいなことがあったらイヤだよなと思っていたのだが、それも回避している。
さらには、抽選券代が作家のギャラになって直接の支援になるというのも、すごい。
そんな訳で、すごい英知を感じた。
・ファンイベント
ファンイベントというのは本当に企画が難しいだろうなと思う。
1a・参加していただけるファンの方が幸せになり、1b・今後も幸せであること。
2a・主催者である編集部とイベント会場側が幸せになり、2b・今後も幸せであること。
3a・このイベントによって出版社や書店、そして作家が幸せになり、3b・今後も幸せであること。
この6つが満たされないと、イベントというのは成立しないし継続されないのである。
この6つの満たされ方がイビツだと、「イベント開きましたが、ファン/運営/業界がポックリ疲弊しました/ネバネバ疲弊し続ける予感に苛まれました」なんてことになって歴史が悲しい方向にスライドしていく。
そんな中、僕が出来ることは何だろう…と考えた末、バーでイベントするならバーの人がホクホクになれるようにということでメチャクチャお酒を飲んだ。ビールとウイスキーとウイスキーとウイスキーと焼酎とウイスキーとラムバックとジンバックと白ワイン飲んだ。そしたら帰りがけに駅のトイレで吐いた。100年ぶりくらいに酒で嘔吐した。
でも、お酒を飲みながら皆様とおしゃべりできて、また直接に応援のお言葉を頂戴できて、とても嬉しかったです!
再度、このイベントに参加された皆様が楽しい時間を過ごされたことを祈っております。