ビフィダス牧場

サークルyogurt、ビフィダスの活動報告場です

商業

こんにちは、エロ描く方のビフィダスFです。
1月17日発売『キミを誘う疼き穴』よろしくね!
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↑カラー作品に出てきたエーコたゃんという子。胸が凄くでかくて、おっとり系かと思ったらガンガン行く奴で、相方のシーちゃんはイケイケ系かと思ったらビビる奴だった。
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さて、書店特典情報が出揃いましたので、紹介させて頂きます!
エンジェル倶楽部編集部公式ブログ 『キミを誘う疼き穴/ビフィダス』書店特典情報!!
↑公式発表&詳細はこちら!下記画像は当公式ブログよりお借りしました。

1・とくせいイラストカード
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多くの書店さん(配布書店は上記エンジェル公式ブログ参照!)にて付く、とくせいイラストカードです。先着順ですって!
この絵、つまり作中に出てくる内の、比較的若い方の女主人公4人の姿となります。左から順番に、ミカちゃん、花澤さん、ランちゃん、原田さんという。単行本の巻頭ピンナップを飾ります。多くが学生ですが、一人だけ学生じゃない子が混じっている。誰でしょう。本編読んで確かみてみてね!
この絵は本来、よく単行本とかで書き下ろされる、全ヒロインが一つの部屋で痴態を繰り広げる見開き集合絵にしようと思っていたものだった。
が、痴態を演じさせる為に彼女らを全員ひとつの部屋に集めようとして、絶望的な事実に気づいた。
こいつら、一つの部屋に集めると、お互いの存在を意識しすぎちゃって、痴態を繰り広げるどころじゃない。
そもそもこの子たちはセックルをひそやかな営みと考えているので、集団の中でヤるとか、はたまた集団の中で一人のどこぞの馬の骨のトゥインクル(陰茎の隠語)に涎をたらす、なんてことは有り得ないのだった。
結局、四人は別々のパーソナルスペースで、カメラの向こうの誰か相手に、誘うようなしぐさを見せることになった。
カメラの向こうの誰かとは貴方だ。

2・スティックポスター
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限られたお店(対象書店は上のブログ参照!)で、先着順で配布される様子だ。数に限りがありますって!
よく、書店とかで貼られるアイテムを、こうして付けて下さるのだそうだ。ワー!
スティックポスター、考えたら僕はまだ見てない。今度しょてんで探してみよう。あったら嬉しくて失禁しそう。

3・書き下ろしリーフレット
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こちらは、大恩あるとらのあな様の購入特典であるとくせい4Pリーフレットだ。先着順だよ!
「公衆便所の花澤さん」(冒頭サンプルがあった)という、自分で気に入っている作品の、後日談です。
「花澤さんのはじめて」というタイトルだよ。何の初めてなのだろう。
コミケ直前の状態で必死こいて描いたので、興味のある方は是非!
メロンブックスさんからとくてんの依頼があるかと思ったら無かった。
だが僕はメロンブックスさんにも大恩があるマンなので、二冊目出す時はビッグなマンになってメロンさんを振り向かせて見せると誓った。おれは誓ったらやり遂げるマンだからやり遂げる。

4・とくせい複製原画
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これは、大恩あるオータムリーフ様の購入特典だ。こちらも先着順だよ!
オータムリーフという書店は秋葉原の中心地近くにダンジョンめいて存在するほんやさんで、二階とか行くとき特にダンジョンだから、観光がてら行くべきパワースポットだ。
(昔は、更なる秋葉原の深層ダンジョンスポットにダンジョンブックスという書店があり、魔界めいたダンジョン性があったが、前の大地震の後になくなってしまった。だがダンジョンそのものはまだ存在する。クールジャパンでは永遠に取り上げられないミスティックジャパンがここに有る。行くべきだ。昔はここにキャットファイト場とかあった。)
こちらは複製原画です。この人は奥宮さんという女の子で、普段は髪の毛ひっつめて働いているがトイレでオーナニしてる子だ。雑誌掲載時にものすごく作品人気が高かった。今回は巻頭を勤めて下さる。

5・とくせいクリアファイル
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秋葉原の表玄関、ラジオ会館さん二階に佇むK-BOOKS秋葉原新館様でのこうにゅう特典です。先着順だよ!
左の女の子はヒカリさんという主婦だ。ぽっちゃり箱入り娘で、眉毛が太くて、新婚さんなのに夫とのセックルが痛くてご無沙汰になってしまったという、ちょっと生々しい事情を抱えた子で、この子の事情を考えると自分の胸が痛い。
K-BOOKS秋葉原新館様では、僕が描いた色紙も展示してくださるそうだ。大恩が出来た。
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新年一発目に描いた色紙です。見かけたらよろしくね!


以上です。よろしくおねがいします!!

ちなみに、表紙を勤めている女の子は、温泉話の松原さんという子だ。この子の話も、掲載時に人気がものすごく高かった。この作品の人気がものすごく高かったというのは極めて特異なことだと考えている。全くエンジェル倶楽部らしからざる作品だからだ。この雑誌の懐の深さを思う。
あと、表紙カバーを外して本体をむき出しにすると、松原さんのもう一つの姿が描かれています。気になった方は表紙カバーを外してみてくださいね。

初単行本『キミを誘う疼き穴』発売は1月17日だよ!よろしくね!
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↑花澤さんという子。個人的に物凄く気に入っている人物です。
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さて、前回に続きまして、商業誌でマンガを描き始めてからあったことを
記憶をほじくり返しつつ描いていきます。
今回は、編集さんに関するお話です。

●編集さんのチェックあれこれ
基本的に、作家は次回作のアイデアとかを出したら編集さんに提出して、話を見てもらって、「OKです」とか「ここ、もうちょっとこうしましょう」とか言われた上で、作品へと仕上げていく。
「他人の目を介在させる」というのは物凄く意味のあることだ。
無論、作家単体でも、自分の中に他人の目を作り出して自作品をクールに精査しなければならないのではあるが、
それでも一人の人間には限界があるので、編集さんという他人の目にチェックして貰う訳である。

マンガを作り上げる際の各段階で、適宜、こんな感じでチェックを入れてもらってきた。
・キャラデザ&構想段階
←例えば、駆け出しの新人が「カレー屋さんでバイトしてる女子が間違えて香辛料のついた指で尻穴触っちゃってヒーコラ言ってるうちに興奮してきて店主と香辛料セックルする」という作品構想を伝えたりすると、編集さんから「まだビフィダスさんは掲載初期なので、冒険的なことをすると理解が得られない危険があるので止めた方がいいかもしれません」とか言われたりする。
・プロット段階(作品の展開と対応ページ数の目安を、文字で書き表したもの。おおまかな台本。)
←例えばエロに入るまでにダラダラとページを割きすぎたり、エロシーンが短くなってしまったりしていると、「導入をもうちょい詰めてください、最低でも5P目にはエロ要素を出してほしいです」とか「エロ増やしましょう」とか言われる。
・ネーム段階(プロットを絵にして実際にページに大雑把に書き出したもの。)
←例えば、似たようなコマ組み・展開が連続していたりしていると、「ここ、画面構成が被っちゃっているので変えて行きましょう」とか言われる。あと、キャラクターの描写やセリフが理解しづらいとかいった時には、修正が入る。
・作画段階
←例えば、「もうちょっと線にメリハリが付くと、画面が垢抜けてくるかもしれません」とか「ここ、線の汚れっぽいですが大丈夫ですか?」とか言われる。

さて、エンジェル倶楽部誌にて定期的な掲載をすることになって、編集さんに適宜アドバイスを貰いながらシコシコを作品を製作し掲載していく中、私は徐々に不安になりもしていた。
編集さんのチェックが入るということは、自分の作品が商業誌に掲載してOKなレベルにあるというある種の品質保証にはなっているかもしれない。
だが、編集さんは50点以下の箇所を70点にまで引き上げてくれても、70点のものを100点に引き上げるまではしてくれないのではないか。そもそも、編集さんの指導が天網恢恢だったら、この世に出るマンガ作品は全て大ヒットだ。だが現実はそうではない。
だから、そこのところは作家が自分で尻に鞭打っていかないとダメくさいのだ。安住してちゃいけない。
そう思って、自分でかなりオタオタしていたように思う。

そんなある時、提出したネームに、電話口にて明確なNOを突きつけられたことがあった。 
このときのことは覚えている。
編集さん今回のネーム、ちょっと問題を感じまして
「ぎょ、どこでしょうか」
編集さん普段のビフィダスさんの作品だと、出てくる女の子の人物や性格が伝わってくるのですが、今回それが伝わってこなかったんです。
雷に打たれたような思いだった。
というのも、 その時提出したネームは、「エロ密度を高めよう」とオタオタ画策して、予定していた導入部を削ってエロにわざと差し替えたものだったのだ。
オタオタした部分が編集さんにそのままバレた。
私は速攻で「わかりました、導入部を修正します」と言って、速攻でネームを修正して送り、OKを頂戴した。
そしてこの時に、「編集さんは作家の特徴とか魅力とかいったことをちゃんと理解してくださっているのだ…!」と、感動したのだった。
しかし、これは同時にリスキーなことでもあるぞ、とも思った。編集さんの言葉で作家が自分の作品方向を規定するというのは、自分で自分を縛ってしまうこととも言えるからだ。自分の魅力とか本領というのはどこにあるか分からないし、得意技は一つに絞らなくてもいい、二つ三つあってもいい筈だ。だから、あくまで一つの指針としてこの言葉を受け取ろう、ということになった。まあ、「単行本1.7冊分くらいは一つの方向性でガンガン行っていい」と古事記にも書いてあるので、あんまオタオタすることはないのだろうけど。

こんなこともあった。
女の子二人が男とナニする話のネームを描いていて、やはり電話を頂戴した。
編集さん「ここ、ランちゃんからほのかちゃんに、その、なんかアクションは無いんですかね」
「へえ(ピンと来てない)」
編集さん「例えば嫉妬するとか、なんかあるといいと思うんです」
「はあ(ピンと来てない)」
このやり取りは何を意味していたのか。
後々になってその意味がわかった。
こういうことだ。
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通常、スケベというのは男一人と女一人の間で営まれる。互いに感情があり、スケベの中でその感情が姿を現したり姿を隠したり姿を変えたりする。
だが、3人が絡むのなら、人間の心のやりとりは、男⇔女1、男⇔女2だけでなく、女の子同士の間にもある筈だ。
というか、なきゃおかしい。普通ある。
そこを描いてくれ、と言われていたのだな。 
理解力が追いついた時、私は呻いた。その通りすぎる。 

マンガのプロである編集さんの目は、50点以下になっている部分に適切に突き刺さるのだ。
そして、こういう指導を重ねるうちに、作家が自分で50点以下の部分に気づくようになっていくのだろう。

●打ち合わせと「作品の理想像」
若い作家さんとおしゃべりしたりしていると、打ち合わせの中で自作品に対し編集さんにダメ出しされたりリテイクを要求されて、すごく落ち込んだり迷ったりするケースというのがある様子だ。
そしてその時に、編集さんにあれこれアイデアを言われてしまい、そのアイデアを自作品に折衷できるか分からなくてまた悩む、というように。

だが、作品の理想像というか着地点というのは、無論作家にも、そして編集さんにもおぼろげにしか見えていないに違いない。
トゲの丸まった三角形のような叩き台がある時に、編集さんのなんとなく思い描く理想像が「丸」だとして、編集さんが「トゲを削ってみたら?」とアイデアを出すとする。だが、丸にしたいなら、「凹み部分に肉を盛る」仕方でも丸に出来る。作家からは、「じゃあこっちに肉を盛るってのはどうでしょう」とか言える訳だ。
逆に、尖った三角形にするという理想像もあるかもしれない。そういう場合、「もっと角をとがらせてみるってのはどうでしょう」と、作家は編集さんに持ちかけることができる。編集さんは「あっ、三角形を目指す方向なのね」と分かる。 三角形が売れないというのなら却下されるだろうけど。
「トゲを削ってみたら?」というアイデアは、幾つかの理想像の内の一つに向けての、幾つかの方法の内の一提案な訳なのだ。

肝要なことは、作家が自我を猪突猛進に突き通すことでもなければ編集さんに嫌われないようにオタオタ擦り寄ることでもなく、「その作品がピシッとすること」「その作品が本領を発揮すること」に違いない。
だから作家と編集さんは、その「ピシッ」に向けてあれこれとアイデアを出し合えて、互いにあれこれと検討して、一番拡張性が高そうなものを探り出していき、最終的に作家が十分に納得するに至り、新作という拳を構えて世界に向けて殴りかかる、というのが生産的なんだろうなあ、と思う。

こんにちは、エロ描く方のビフィダスFです。
1月17日に単行本が出るので、18歳以上の方はよろしくね!
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amazonはこちら! 
書店特典情報も出揃ったらお知らせします。

さて、今回は折角の機会なので、備忘がてら、これまでのことを少し振り返って整理したいと思います。
一昨年の夏でしたか、私が『エンジェル倶楽部』誌(全世界に読まれるべき成年向け雑誌)にスカウトされてデビューしたあたりの記憶をほじくり返しながら、何があってどういう考え方をしていたのかということをまとめたく思います。
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●マンガは異種格闘技戦
一般的に、イラストとかマンガとかに関しては「絵が上手い人がつよい」と考えられているし、実際私もそれに悩まされてゲロ吐いたりしている。
だが、実際のところはそうでもない。かもしれない。
個人的に、マンガというのは互いに組成の異なる動物どうしの異種格闘技戦場のようなものだと考えている。
一方で脊椎動物であるシュワルツェネッガーが鎧を着こんで大剣を振り回し、一方で巨大なタコが太い触手をくねらせてシカとか巨木とかをなぎ倒している。
「骨格がないので触手攻撃に特化しました」みたいな戦い方が一定の仕方で出来るし、一定の仕方で許されるのだ。
作品魅力というのは多層的だ。絵ぢからというのはその多層性の中の、有力であるが限定的な一契機ということなのだろう。
作家固有の魅力というのはどこに何が埋まっているかわからないし、自分の中の何かと何かを組み合わせたら最高のブレンドが出来てしまった、とか、そういうことがある。
その何かを探しながら、もしくはその何かを掴みながら、作家さんはみんな日々を泳いでいる……。
何が言いたいかというと、つまり、自分がシュワルじゃないからっていちいちゲロ吐かなくていいのかもしれないってことです。

…他にも、こういう考え方もある。

●作家のアビリティ運用いろいろ
大まかに言って、作家を構成するアビリティにはこういったものがある。
・作画力。絵の上手さや緻密さだ。
・生産性。筆の速さだ。
・自己管理。アイデアが尽きたり創作意欲が不調にならないような方法論を確立できているかどうかだ。
・コミュ力。アシスタントさんを使える力だ。
・特異性。目立つかどうかだ。
このあたりの力量は人によってまちまちで、各人がそのまちまちのリソースを割り振って、己の創作スタイルを一定の形に定めていく。
作画力を上げた結果、生産性を下げてしまった人は、寡作になり貧困に喘ぎそうなムードだ。
作画力が高くて生産性を維持したい人は自己管理力かコミュ力を高水準に高めないといけない。つまり、過労か、アシさんを雇うかだ。健康ないし預金口座を危険に晒す。作業形態がライフスタイルやメンタリティに合わないということは絶対出てくる。
アシさん使って生産性を一定以上高める時に、作画行程を画一化する方法を取ってしまうと、中長期的に絵柄が劣化したりしそう、なんて懸念もある(ここんとこ皆さんどうしてるんだろ)。
求められるジャンルによっては、画力の高さがジャマということもある。とあるギャグマンガは、連載を続けるうちに作画が「フツーに上手くなり」すぎて、結果として絵面の面白みがなくなってしまった。
また、生産性が無闇に高いのも問題だ。飽きられかねない。個人的に、筆の速さというのは画力以上の価値があると思っているのだが、運用法を間違えると不味い能力だとも思っている。
特異性というのはさらに運用が厄介だ。何故なら本人の力量の問題というより、本人が身をおく環境に対する本人の対応力、のようなものだからだ。これ、「画力が高い人」を一定の仕方で縊り殺していく機構だと思う。絵が現代的で上手い作家を雑誌に集めたなら、その「現代的な上手さ」が平均値になってしまう。森の中に木が混じるようなものだ。まず、自分の存在は埋もれる。クラスで一番マンガの上手かった子が、少年プンジャ増刷に載ったら全然パッとしなかった、なんてこと、あるだろう。そういうのだ。かといって、目立つ為にひたすら奇を衒えばいい、という訳でもない。厄介だ。
僕の場合、デビューしてまず真剣に考えたのが、「『エンジェル倶楽部』の中で、どうすれば埋もれないか。埋もれたら俺は終わりだ」ということだった。エンジェル倶楽部誌は全体が肉料理のような雑誌だ。そこにステーキを持っていっても仕方がない。ということで、ただのミートローフではなく梅肉入りのゼリー寄せにしたり、中に肝臓や砂肝を忍ばせたりと、あれこれ策を弄した。

つまり、アビリティが低いことに苦労があるように、アビリティが高いことにも、それ相応の苦労があるのだ。
「絵が上手い人がつよい」とは、一概には言えなくなってくる。
多分、アビリティそのものよりも、アビリティの「組み合わせ」と「運用法」みたいなことのほうがはるかに重要なんじゃないだろうか。
画力が高く特に性的表現に恐ろしく長けた作家布陣を誇るエンジェル倶楽部誌の中で、私がどうにか単行本を出すに至り、なんか偶然サイン会とかやることになっているのも、私のアビリティそのものよりも、多分なんかの運用が上手く働いた結果なのだろうと思う。

・じゃあ何が成功なのか。
マンガを描いて載せ続けるという作家の営みは、何をどうすれば成功と言えるのか。
少年プンジャでデビューできたら成功か?と言われると、全然そんなことがなさそうというのが見えてくる。上手いだけじゃ埋もれる。打ち切られたら借金苦だ。プッシュされたらオーバーワークで体や精神を壊してしまう。
このあたり、人生軌道と同じで、想像をはるかに超えて不透明だ。少なくとも外から見積もって思うほどには単純じゃない。
開成や灘に受かれば東大合格が約束されている訳ではなく、東大に受かれば一流企業への就職が約束されている訳ではなく、一流企業に就職すれば人生の成功が約束されている訳ではないように。
あてどない。
じゃあ私個人はどうかというと、目標はボヤボヤとしているものの、少なくとも人生を楽しく生きていきたいとは思っている。
で、エンクラで漫画を描くことが、今すごくすごく楽しい。これからもっともっと楽しくしていきたい。その為に頑張ろうとは考えている。そして、この状態を維持できれば個人的にはとりあえずなんか「成功」なのではないかと考えている。単行本を控えた今現在、僕の精神テンションは非常に高いので、あれこれやります。

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さて、インターネットお絵かきマンから漫画掲載マンになり、貴重な誌面を割いて作品を載せて読者の皆様に届け、出版社から原稿料を貰うということになってから、いくつか、急転直下の心理的変化が起きた。これも書き留めておきます。

・やめたくない。
ちょっと前までは漠然と「デビューできたら幸せだろうなあ」と考えていたのに、
いざデビューが決まると、今度は一気に「この雑誌に『もう貴方は要りません』と言われたくない」という恐れに支配されてビクビクし始めた。
こういう急転直下というのは結構ある。思いつめた挙句に無理心中しようとして家族を手にかけた途端、心の問題が解決してしまったので自殺をやめてしまう人とかって、いるだろう。あれだ。
無論こういった恐れは各人の人生設計と連関するもので、「一回載せられたら本願」という人だったらそれでいいのだが、少なくとも僕はビクビクした。
それに、漫画雑誌というのは雑誌そのものよりも単行本で収益を出すシステムンらしく(タイヘンだ)、だから出版社としても、単行本はなるべく出したいし、出したらなるべく売りたいそうなのだ(と、最初の打ち合わせで編集さんに伺ったし、どこの編集さんもそういう話をなさるので、一般論らしい)。
だから私側としても、「私を拾って下さった出版社に恩返しする為にも、本を出せるようにガンバロ!」となった。
……
じゃあどうしたかというと、「先ずは雑誌の中で生き残ることが重要の筈だ。この雑誌の読者の皆様に認知されること、そして見放されないこと、これを当面の指針としよう」と考えた。
で、突然の増ページやカラー仕事などが来れば0.1秒で仕事を請けていた(誌面に載る回数と面積が増えれば私のことはそれだけ読者の皆様に知られる訳だからね)。
また、アンケートや順位にものすごく気を配った。気を配るといっても、返ってきた反応を見て即座に対策が打てるわけでは全く無いし(例えば1月末発売の本のアンケ結果は2月いっぱいまで集計して3月頭に作家に帰って来る。それが帰ってくる頃には次回の作画作業が終わっているんだから反映しようにもできない)、そもそも作家がオタオタと対策を打ってフラフラ軌道変更すれば良い結果が待つ訳でもないのだろうけど。
ただ、アンケやファンレターで読者の皆様の御支持をいただけた結果、私はエンジェル倶楽部誌にてすごく楽しく創作を続けることが出来ました。本当感謝いたします。
(ぼやかして報告しますと、私は掲載当初は「中間集計では成績がよく、最終集計で落ちる」というパターンだったのだが、中盤くらいから「最終集計でも伸びる」ケースが増えた。私の見立てで、中間集計に反映される票というのは「ビフィダスを応援して下さる方の数」を意味し、最終集計に反映される票というのは「読者の皆様にとっての、雑誌全体での作品印象値・認知度」を意味するのではないかと勝手に思っている。だから、掲載中盤くらいから雑誌読者の皆様の中で私の存在が認知され始めたのだと思う。ありがたい…。)

・勉強不足の言い訳が出来ない。
これはとても恐ろしいことだ。
悲しいかなマンガというのは、上手い先人や上手い同輩が沢山いるおかげで、見渡す限りが教材という世界だ。
しかもこのインターネットンの時代、特定の技法を調べようと思えばその教材はぶりぶり出てくる。
「僕、これ先生に教わってないから出来ないです」といった言い訳が、出来ない。
私はかつて「僕、絵を専門で勉強してないけどこれくらい描けるんだぜエッヘン」みたいな、自尊心を満たす為だけのクソみたいな言い訳を自分に行使しまくって生きてきたが、この手が使えなくなった。(多くのクソ上手い作家先生は、独学だみんな独学なんだ!アアアアアア!!
が、僕にとってはこれが最高に気持ちのいいことでもあった。少なくとも、学んだ分だけそれを発揮できるというマンガの世界、すごく清々しい!RPGとか異世界転生ノベルンとかで、経験を積んだだけスキルが解禁されるって、あるじゃないですか。これが、実世界で起こっているのだ。僕が近頃全然ゲームを遊ばないのは実生活がゲームのように面白いからだ。
しかも、付け加えるに…

・勉強不足でも全然問題ない。
これも事実だ。
そもそも、マンガ表現全体は要素があれこれありすぎて、誰も彼も勉強の途上といったところなので、いちいち周囲を気にして劣等感を膨れ上がらせなくてもいいのだろう。
それに、「自分は巨大ダコだから脊椎なくても構わないです」みたいなこともある。自分の作品魅力や作品制作アルゴリズムにマッチしないスキルなら、当座は持っていなくてもいいのだ。
勉強不足というのは、自分の個性を形成するフックでもあり、また創作に行き詰ったときに新規に開拓することのできる伸びしろでもある、と言えるかもしれない。
そう考えると、ヘコむより先に前を向こうという気分になる。

ただ、一つ困ったことがあった。

・弱音を吐けない。
自分の力量への劣等感や弱音を、トゥイッターとかに公言できない。
仮にもお金を頂戴し、誌面を奪って作品を掲載している身だ。自分を否定することは、そのお金と、自分が奪った誌面に本来載るはずだった人の原稿を、否定することになりそうな気がする。
結果的に、トゥイッターにはうんことかちんことかセックスみたいな反射的な言葉が垂れ流されることになった。

個人的な考えだが、「弱音を吐く」ことの効能の一つに、
というか「弱音をわざわざ周囲に見せびらかす」ことの効能の一つに、
「自分をダメと言えている自分は物事をよく理解しているからダメじゃない、したがって自分はエラい」という、ものすごくインスタントな自尊心回復が、ある気がする。(この世の弱音の全てがこのために行われているという訳じゃあ無論ない。例えば「自己反省をきっちり固定して次に活かす」為の弱音とかはある。上の弱音論はあくまで一つの類型ということだ。)
このインスタント自尊心回復、僕は大好きだったのだが、なんか自分の存在強度をズルズルと落としそうなので封じることにした。

こんにちは、エロ描く方のビフィダスFです(エロでないもの描く方はAです)。

年明けの2017年1月17日、エンジェル倶楽部誌にて掲載していた僕の作品が商業初単行本として発売される見通しとなりました。
「キミを誘う疼き穴」
つまりは、女の子が、誘うんですって!
書影、発表されました!
書店特典情報とかも、出揃ったときに。→こちら!
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amazonでも予約ページがありますが、何故カテゴリが「ライトアダルト」なのだろう。
と思って編集さんに尋ねてみたところ、「なんか登録すると必ずそうなるんです、でも暫くしたらカテゴリが変わるんです」とのことだった。安心した。

そして、刊行を記念して、
1月28日、秋葉原の書泉ブックタワーさんにて、サイン本販売&小冊子プレゼント&トークイベントが開催されることになりました。

エンジェル出版presents 『天使のまんだん』第1回のお知らせ
https://www.shosen.co.jp/event/46268/
イベント詳細や応募方法等は↑こちら!
・作品メイキング等を載せたとくべつ小冊子プレゼント
・僕によるトーク(なんてこった)
・タペストリーが当たるじゃんけん大会
・直筆イラスト&サイン入りサイン本販売
18:30開始の一時間程度のイベントですって!
20名様先着ですって!veryプレミアム。
参加方法:
まずは書泉ブックタワー(営業時間10:00~21:00)にお電話(03-5296-0051)で予約下さい。
イベント当日までに9Fレジカウンターにて入場整理券をお受け取り下さい。
※【先着20名限定】です。参加人数に達し次第締切ります。
※参加費は、当日の「直筆サイン本」購入費(1080円・税込)です。
人数分用意しますのでお一人1冊限定となります。
お持込の著書へのサインは致しかねますのでご了承ください。

参加方法は書店への電話予約です!

皆様のご参加お待ちしております。宜しくお願い致します。
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近頃、エンジェル出版さんは書店イベントを精力的に開催している。
七月にはサイン会&じゃんけん大会があって僕もひっそり客席で参加したし(超盛り上がった)、例えば近頃は読者を招いての新刊スケベ本の読書会とか、オススメ作品プレゼン会とかやっていたし、あとクリスマスにもファン感謝サイン本発売&プレゼン会の大イベント「天使のマルシェ」がある。
本というのは面白い。
程よく手に収まる手ごろさの故なのか、日常で使用する愛着感からなのか、そもそも幼少における最初の娯楽体験&所有体験という刷り込みがあるのか、一冊の本が一つの宝物のような存在感を得ることが、往々にしてあるというのが面白い。
多くの読者の方に、本を宝物のように大事にしてもらえたら。その為にこのような書店イベントは存在するのだろうし、その流れの中で開催されることとなった「天使のまんだん」こと新企画の漫画談義イベント第一回に私が選ばれたこと、身の引き締まる想いです。がんばるぞい!

エロ描く方のビフィダスがエンジェル倶楽部1月号(11月末発売)で1Pイラストコラムを掲載させて頂くことになりました。
イラストコラムのお題は、じんせいでドキドキしたこと、なんですって!
1月号イラコラ2s
芋っぽい女の子だね。まゆげ太いね。
よろしくね!

そして、年始1月17日に、初単行本、出ます。
秋葉原の書泉ブックタワーにて発売記念イベントもある様子です。
追って告知します。

 

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