ビフィダス牧場

サークルyogurt、ビフィダスの活動報告場です

商業

ビフィダス初単行本『キミを誘う疼き穴』、1月17日発売です!
よろしくね!アマゾンはこちら
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↑松原さん。
・・・
そして・・・
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・・・1月15日深夜11時時点ですが、Amazonのアダルトコミックカテゴリで6位。
上は全部kindleなので、kindle抜かしたら1位。
わああああありがとうございます!
う、売れている・・・!!

さて、現時点で多くのレビューサイトやニュースブログで拙著をお取り上げいただきました!
ご紹介します!
アキバblog様
ビフィダス初単行本 キミを誘う疼き穴 「乱れ堕ちていく姿が、本当にドエロくて最高」 
ヘドバンしながらエロ漫画様
「ヒロインの性的魅力に囚われ欲望が露わになる退廃感」 
漫画まみれラノベづくし様
淫らさが溢れ出す! 良作揃いの珠玉の初単行本
E.M.D.2nd様
子宮で感じまくる女性陣の痴態模様が満載!! 

ありがとうございます!うれしゅう御座います、そして御好評頂けて何よりです。
折角なので、単行本に収録されたお話を全話あらためて紹介します。
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1・奥宮さんはお手洗いにいる
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クールな女子社員、奥宮さんにはなんかのヒミツがあった。後輩男子がそのヒミツを知ってしまい……。

2・ゆり姉との主従関係
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10歳年上のゆり姉は、かわいい弟をオモチャにしていた。変則おねショタ、禁断愛的ななんかだ!

3・松原さんと温泉で
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商店街にたたずむ古物商の娘さん、松原さんが、温泉旅行についてきた。近づきたいと思うのが人情だ。

4・雨宿りのミカ
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雨の日、ある廃屋に行くと謎の女の子ミカちゃんに会える。ミカちゃんとは何者なのか。メチャ描きたかった作品。

5・バナナセーキガールズ
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エーコとシーちゃん、二人のビッチが、むさぼる。

6・ヒカリさん開発日誌
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ぽっちゃり箱入り新婚さん、ヒカリさんはセックスレスだった。性の喜びを知らせたい。

7・陸上部ランちゃんの憂鬱
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陸上部員、負けん気の強いランちゃんは、なんかの慰み者になっていた。ひどい!何故!?

8・公衆便所の花澤さん
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告白して彼女になった花澤さんは予想外にヘンタイだった。だがその心の奥には……。

9・センパイ・ビフォーアフター
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大学の高嶺の花、アオイ先輩と交際してみたら、高嶺の花が思わぬ太り方を見せた。男子の心に火がつく。

10・原田さんの帰り道
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原田さん。暴行から救って以来、センセとの距離の詰め方がオカしいことになってきた。

よろしくね!
御感想やおシコり報告、お待ちしております!

おシコリ報告を頂戴する度
大空に穂が上がる
優しさに 引かれて
青い眠りを解かれた 美しい星よ
 

初単行本『キミを誘う疼き穴』、1月17日発売!よろしくね!アマゾンはこちら
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↑「雨宿りのミカ」よりミカちゃん。作中で一番業の深いプレイをすることになる子。個人的にこの作品はものすごく描きたかった作品で、だから描き上げられたことに大いに満足している。なんでこんなニヤニヤ笑っているのかは読むと分かります。

さて、本日、自宅に小包が届きました。
開封すると
・・・
・・・
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物理書籍が!
手にするの初めて!あああああ!
中身を捲ってみましたが、雑誌掲載分と違い、
黒が黒い!
というか、白が白い!紙が白いから!
紙が白いから、インクの黒も黒い!印刷が良く、画面がクッキリニッチリして、なんか自分の作品でないかのようにキラッキラしていて、感動しています。 
これが本というものなのか。おおお。

折角なので、単行本で増えたところとかを、ちょろっとご案内します。

・書き下ろし見開きカラーピンナップ
冒頭にドンとあるので、見てね!

・本文修正

掲載時のミス等、ところどころをちょろちょろ修正しています。 「掲載時の絵柄を後から変えてしまうことは読者に望まれないことがある」とか「修正したいなーって場所、読者はあまり気になってないからそんな注力しなくていい」とか古事記にあり、判断に迷った。

・書き下ろし後日談

これ、めっちゃやりたかった!
ので、やりました。
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いくつかの作品の後日談があるよ。お楽しみに!

・巻末作品紹介
これもめっちゃやりたかった。
幼き頃、内々けやき先生の単行本を見た時から、「私が本を出せることがあったらぜってーやりてー」と思ってたことだったので、やりました。

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キャラのこととか、製作中や発表後のエピソードンとか、なんか色々書いてあるよ!読んであげてね!

・挿絵
ちょこっとあるよ。よろしくね!


その後、秋葉原に行って、書店で私の本がチョロチョロあるのを確認して、手に取られていく様子を見て、感慨にふけりながら帰りました。
全国書店に行き渡る正式発売日は1月17日です。

あ、折角なので、とらのあな様特典の書き下ろしリーフレットも紹介します。
・書き下ろしリーフレット「花澤さんのはじめて」
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「公衆便所の花澤さん」より、花澤さんの後日談だよ。気になる方はとらのあな各店にてお求め下さい!

よろしくおねがいします!
 

初単行本『キミを誘う疼き穴』、発売は1月17日です!よろしくね!
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アマゾンはこちら
今回は、備忘を兼ねて、単行本作業を振り返りたいと思います。
今後、スケベまんがデビューしたいとか、本を出したいとかいう方に、なんか御一助になればと思います。

ちなみに、収録作品と順序はこうなります。
・奥宮さんはお手洗いにいる (12月号) 最新作。OLだ。
・ゆり姉との主従関係 (8月号) OLの変則おねショタだ。
・松原さんと温泉で (9月号) 温泉浴衣だ。
・雨宿りのミカ (11月号) 変則学生モノだ。
・バナナセーキガールズ (2月号) カラーだ。学生だ。
・ヒカリさん開発日誌 (5月号) 主婦だ。
・陸上部ランちゃんの憂鬱 (6月号) 陸上部だ。
・公衆便所の花澤さん (3月号) 学生だ。
・センパイ・ビフォーアフター (1月号) 大学生だ。
・原田さんの帰り道  (11月号) デビュー作。学生だ。
(振り返ってみると1年1ヶ月で一冊分の原稿が溜まった形になる。比較的早いペースらしい。) 

・本を売らないと作家には想像だにしなかったくるしみが待つ
作家は、本を売りたい。
何故か。
これは、作家がいざデビューしようという時にあらゆる場所の編集さんから何らかの形で必ず聞く話らしいので、ここで書いても害はあるまいと判断したので書く。
本が売れないと、作家の名前は何か(卸業だったか)のブラックリスト的なサムシングに載る。
そうすると、流通期待値を見くびられて次の印刷部数を制限される。
もしくは「そのペンネームは使えないので名前変えて下さい」みたいなことを言われる。
もしくは、ブラックリストから名前が消えるのが二年らしいので(聞いた話だ)、名前を変えたくないなら本の出版を二年、待たされることになる。
これは嫌な気分だろう(これを聞いたときには僕も嫌な気分になった)。
無論、作家人生の終わりなどでは全くないのだが(これは後述する。絶望することはない)、ただ、作家として作品を作る上の必須属性である「鼻っ柱」は、へし折られる。ヘコむだろう。
だから、作家は、自分の本が一部でも多くの読者の方に届くように必死こいて作品を仕上げていくし、
編集さんは、作家の本が一人でも多くの読者の方に届くように、必死に内容を整えて、プロモーションして、営業かけたりするのである。

作家は必死だ。編集さんも必死だ。少なくともエンクラの私の編集さんはものすごく力を割いて下さった。昨日知らされた書店特典の充実を見て僕は泣いた。だから私も頑張ります。よろしくね!

・単行本のタイトルを決めよう
さて、作品を単行本にまとめる上で、慎重に考えなくてはならない最大要素は二つ、
「タイトル」と「表紙」です。
これをどう決めるかに関しては、編集さんと入念な打ち合わせをし、何度もリテイクした。
編集さんは、当然、「自分の雑誌で売れてきたパターン」とか「今の時勢のデータ」とかいったものをノウハウとして持っていて、
それを作家に伝えながら、共に本を作り上げて売っていくことになる。

出版社ごとに、このノウハウは違うだろう。
例えばエンジェル倶楽部で「妖艶ママ油地獄」というタイトルをつけたとして(架空です)、
LOで「妖艶少女油地獄」とかいうタイトルで本を売って売れるとは考えづらいし、
LOで「おさなづまとあわわックス」というタイトルをつけたとして(架空です)、
エンクラで「うれうれママンとあわわックス」が売れるとは考えづらい。
タイトルに明確な属性(主婦とか、JKとか、純愛だとか不倫だとか)を入れたほうが読者に内容が伝わるので売れてきた、というノウハウを形成している出版社もあれば、
タイトルがぼやっと抽象的なものでも売れてきた、というノウハウを持った出版社もあるだろう。
そもそも売れても売れなくても構わん、気にしてない、という出版社もあるらしく、そこは作家が不幸になりそうだからあんまよくない気がする(こういう場所もあるらしいので、気をつけたい)。
そんな感じで、各出版社で思想があると思うので、作家さんは編集さんにそういう傾向とか指針を聞くことになる。

僕の場合はかなり困った状況になった。
上を見れば分かるとおり、今回の単行本収録分の作品は、お姉さん系と、学生系が、半々くらいに分かれている。
そのお陰で、本のタイトルに、属性として「お姉さん」とか「学生」とかいった言葉が使えなくなった。
「OL」とか「主婦」とかも使えない。
このときは頭を抱えたが、結果的には相談して判断し、そういった言葉を含めない形になった。というのも、私の作品全体を通して、ある芯柱があったからだ。これが属性言語の代わりになり、表題に取り入れられた(当ててみてね!)。
属性を定めることは、ウリをはっきりさせる一方で、客層を「絞る」可能性がある。
属性を定めないことは、客層を絞らない一方で、内容が想像しづらいという意味で訴求力を失う可能性がある。
取捨選択だ。
僕は取捨選択した。
他にも、このタイトルを決めるまでは様々な取捨選択を行い、最終的に決定をした。
人生を後悔無く生きる秘訣というのを、この難航した表題決定作業からしみじみと感じている。
つまり、人生の全ての事柄において、自分で決断する限りは、後悔が無い。
そして、自分で決断する限りは、事前に想定されるあらゆるリスクを想定し、洗い出し、検討しておかねばならない(これがないと、弱ってる時に他人の口車にのって全財産をスッたりするから本当気をつけよう)
「この道を行くとこういう利点とリスクがある」。「この道を行くとこうなる」。十分にそれを想定する。その為に自分で考えるだけでなく、信頼できる人がいれば知恵も借りる。想定できない事柄に関しては最早神の采配の領域なので、覚悟する。そして、心が決まったら、進む。
編集さんとの長い長い相談は、この「事前に想定されるリスクの洗い出し」だったと言える。

兎に角、結果として私の単行本の表題は決まった。
自分で納得して決めたので、ズッコケてから誰かを呪うようなことは無いと思う。

ちなみに、私の単行本収録作品が、学生と非学生で半々であること、これも選択の結果だ。敢えて内容を散らすことを選んだ。
その報いを単行本作業で受けて、表題決めの時にはかなりクヨクヨしていたが、
今振り返ると、内容を散らしたことは間違いではなかったとも思っている。今後どうするかはまだ判断に迷っているが、そろそろ決心がつくだろう。

・表紙を決めよう
これに関しても、様々なノウハウがあった。
このノウハウは、編集さんと相談する以前に、作家さんとの雑談の中で獲得してきた。
これに関してはあまり公言する話ではないので、知りたいときにはどなたか作家先生にコンタクトを取ってみて聞いてみて下さい。素敵な話が沢山聞けると思う。
ちなみに、僕は表紙候補を三つ用意するよう言われていたが、最初から今の案(A案としよう)で行く気まんまんだった。
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他の作家さんに見せたら、B案やC案がいいという声も挙がった。
だが僕はA一択だと思ったし、Aで外れても後悔が無いと思った。編集さんもA案だった。

・ちなみに
ブラックリスト的なものに載っても、他社に持ち込みをかけて、あっさりペンネームを維持したままエロ漫画の最高峰の場所で作品を描き続けている作家先生が現にいる。
何となくだが、作家の人生軌道を決めるものというのは、当人の持つ画力だとか売れ方だとか以上に、
作家の個性的魅力だとか、人間的行動力だとか、タフさだとか、あと人の繋がりだとか、そういうもんなんじゃないかと思わされる。無論、運とかめぐり合わせとかもあるのだろうけれど。

こんにちは、エロ描く方のビフィダスFです。
1月17日発売『キミを誘う疼き穴』よろしくね!
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↑カラー作品に出てきたエーコたゃんという子。胸が凄くでかくて、おっとり系かと思ったらガンガン行く奴で、相方のシーちゃんはイケイケ系かと思ったらビビる奴だった。
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さて、書店特典情報が出揃いましたので、紹介させて頂きます!
エンジェル倶楽部編集部公式ブログ 『キミを誘う疼き穴/ビフィダス』書店特典情報!!
↑公式発表&詳細はこちら!下記画像は当公式ブログよりお借りしました。

1・とくせいイラストカード
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多くの書店さん(配布書店は上記エンジェル公式ブログ参照!)にて付く、とくせいイラストカードです。先着順ですって!
この絵、つまり作中に出てくる内の、比較的若い方の女主人公4人の姿となります。左から順番に、ミカちゃん、花澤さん、ランちゃん、原田さんという。単行本の巻頭ピンナップを飾ります。多くが学生ですが、一人だけ学生じゃない子が混じっている。誰でしょう。本編読んで確かみてみてね!
この絵は本来、よく単行本とかで書き下ろされる、全ヒロインが一つの部屋で痴態を繰り広げる見開き集合絵にしようと思っていたものだった。
が、痴態を演じさせる為に彼女らを全員ひとつの部屋に集めようとして、絶望的な事実に気づいた。
こいつら、一つの部屋に集めると、お互いの存在を意識しすぎちゃって、痴態を繰り広げるどころじゃない。
そもそもこの子たちはセックルをひそやかな営みと考えているので、集団の中でヤるとか、はたまた集団の中で一人のどこぞの馬の骨のトゥインクル(陰茎の隠語)に涎をたらす、なんてことは有り得ないのだった。
結局、四人は別々のパーソナルスペースで、カメラの向こうの誰か相手に、誘うようなしぐさを見せることになった。
カメラの向こうの誰かとは貴方だ。

2・スティックポスター
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限られたお店(対象書店は上のブログ参照!)で、先着順で配布される様子だ。数に限りがありますって!
よく、書店とかで貼られるアイテムを、こうして付けて下さるのだそうだ。ワー!
スティックポスター、考えたら僕はまだ見てない。今度しょてんで探してみよう。あったら嬉しくて失禁しそう。

3・書き下ろしリーフレット
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こちらは、大恩あるとらのあな様の購入特典であるとくせい4Pリーフレットだ。先着順だよ!
「公衆便所の花澤さん」(冒頭サンプルがあった)という、自分で気に入っている作品の、後日談です。
「花澤さんのはじめて」というタイトルだよ。何の初めてなのだろう。
コミケ直前の状態で必死こいて描いたので、興味のある方は是非!
メロンブックスさんからとくてんの依頼があるかと思ったら無かった。
だが僕はメロンブックスさんにも大恩があるマンなので、二冊目出す時はビッグなマンになってメロンさんを振り向かせて見せると誓った。おれは誓ったらやり遂げるマンだからやり遂げる。

4・とくせい複製原画
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これは、大恩あるオータムリーフ様の購入特典だ。こちらも先着順だよ!
オータムリーフという書店は秋葉原の中心地近くにダンジョンめいて存在するほんやさんで、二階とか行くとき特にダンジョンだから、観光がてら行くべきパワースポットだ。
(昔は、更なる秋葉原の深層ダンジョンスポットにダンジョンブックスという書店があり、魔界めいたダンジョン性があったが、前の大地震の後になくなってしまった。だがダンジョンそのものはまだ存在する。クールジャパンでは永遠に取り上げられないミスティックジャパンがここに有る。行くべきだ。昔はここにキャットファイト場とかあった。)
こちらは複製原画です。この人は奥宮さんという女の子で、普段は髪の毛ひっつめて働いているがトイレでオーナニしてる子だ。雑誌掲載時にものすごく作品人気が高かった。今回は巻頭を勤めて下さる。

5・とくせいクリアファイル
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秋葉原の表玄関、ラジオ会館さん二階に佇むK-BOOKS秋葉原新館様でのこうにゅう特典です。先着順だよ!
左の女の子はヒカリさんという主婦だ。ぽっちゃり箱入り娘で、眉毛が太くて、新婚さんなのに夫とのセックルが痛くてご無沙汰になってしまったという、ちょっと生々しい事情を抱えた子で、この子の事情を考えると自分の胸が痛い。
K-BOOKS秋葉原新館様では、僕が描いた色紙も展示してくださるそうだ。大恩が出来た。
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新年一発目に描いた色紙です。見かけたらよろしくね!


以上です。よろしくおねがいします!!

ちなみに、表紙を勤めている女の子は、温泉話の松原さんという子だ。この子の話も、掲載時に人気がものすごく高かった。この作品の人気がものすごく高かったというのは極めて特異なことだと考えている。全くエンジェル倶楽部らしからざる作品だからだ。この雑誌の懐の深さを思う。
あと、表紙カバーを外して本体をむき出しにすると、松原さんのもう一つの姿が描かれています。気になった方は表紙カバーを外してみてくださいね。

初単行本『キミを誘う疼き穴』発売は1月17日だよ!よろしくね!
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↑花澤さんという子。個人的に物凄く気に入っている人物です。
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さて、前回に続きまして、商業誌でマンガを描き始めてからあったことを
記憶をほじくり返しつつ描いていきます。
今回は、編集さんに関するお話です。

●編集さんのチェックあれこれ
基本的に、作家は次回作のアイデアとかを出したら編集さんに提出して、話を見てもらって、「OKです」とか「ここ、もうちょっとこうしましょう」とか言われた上で、作品へと仕上げていく。
「他人の目を介在させる」というのは物凄く意味のあることだ。
無論、作家単体でも、自分の中に他人の目を作り出して自作品をクールに精査しなければならないのではあるが、
それでも一人の人間には限界があるので、編集さんという他人の目にチェックして貰う訳である。

マンガを作り上げる際の各段階で、適宜、こんな感じでチェックを入れてもらってきた。
・キャラデザ&構想段階
←例えば、駆け出しの新人が「カレー屋さんでバイトしてる女子が間違えて香辛料のついた指で尻穴触っちゃってヒーコラ言ってるうちに興奮してきて店主と香辛料セックルする」という作品構想を伝えたりすると、編集さんから「まだビフィダスさんは掲載初期なので、冒険的なことをすると理解が得られない危険があるので止めた方がいいかもしれません」とか言われたりする。
・プロット段階(作品の展開と対応ページ数の目安を、文字で書き表したもの。おおまかな台本。)
←例えばエロに入るまでにダラダラとページを割きすぎたり、エロシーンが短くなってしまったりしていると、「導入をもうちょい詰めてください、最低でも5P目にはエロ要素を出してほしいです」とか「エロ増やしましょう」とか言われる。
・ネーム段階(プロットを絵にして実際にページに大雑把に書き出したもの。)
←例えば、似たようなコマ組み・展開が連続していたりしていると、「ここ、画面構成が被っちゃっているので変えて行きましょう」とか言われる。あと、キャラクターの描写やセリフが理解しづらいとかいった時には、修正が入る。
・作画段階
←例えば、「もうちょっと線にメリハリが付くと、画面が垢抜けてくるかもしれません」とか「ここ、線の汚れっぽいですが大丈夫ですか?」とか言われる。

さて、エンジェル倶楽部誌にて定期的な掲載をすることになって、編集さんに適宜アドバイスを貰いながらシコシコを作品を製作し掲載していく中、私は徐々に不安になりもしていた。
編集さんのチェックが入るということは、自分の作品が商業誌に掲載してOKなレベルにあるというある種の品質保証にはなっているかもしれない。
だが、編集さんは50点以下の箇所を70点にまで引き上げてくれても、70点のものを100点に引き上げるまではしてくれないのではないか。そもそも、編集さんの指導が天網恢恢だったら、この世に出るマンガ作品は全て大ヒットだ。だが現実はそうではない。
だから、そこのところは作家が自分で尻に鞭打っていかないとダメくさいのだ。安住してちゃいけない。
そう思って、自分でかなりオタオタしていたように思う。

そんなある時、提出したネームに、電話口にて明確なNOを突きつけられたことがあった。 
このときのことは覚えている。
編集さん今回のネーム、ちょっと問題を感じまして
「ぎょ、どこでしょうか」
編集さん普段のビフィダスさんの作品だと、出てくる女の子の人物や性格が伝わってくるのですが、今回それが伝わってこなかったんです。
雷に打たれたような思いだった。
というのも、 その時提出したネームは、「エロ密度を高めよう」とオタオタ画策して、予定していた導入部を削ってエロにわざと差し替えたものだったのだ。
オタオタした部分が編集さんにそのままバレた。
私は速攻で「わかりました、導入部を修正します」と言って、速攻でネームを修正して送り、OKを頂戴した。
そしてこの時に、「編集さんは作家の特徴とか魅力とかいったことをちゃんと理解してくださっているのだ…!」と、感動したのだった。
しかし、これは同時にリスキーなことでもあるぞ、とも思った。編集さんの言葉で作家が自分の作品方向を規定するというのは、自分で自分を縛ってしまうこととも言えるからだ。自分の魅力とか本領というのはどこにあるか分からないし、得意技は一つに絞らなくてもいい、二つ三つあってもいい筈だ。だから、あくまで一つの指針としてこの言葉を受け取ろう、ということになった。まあ、「単行本1.7冊分くらいは一つの方向性でガンガン行っていい」と古事記にも書いてあるので、あんまオタオタすることはないのだろうけど。

こんなこともあった。
女の子二人が男とナニする話のネームを描いていて、やはり電話を頂戴した。
編集さん「ここ、ランちゃんからほのかちゃんに、その、なんかアクションは無いんですかね」
「へえ(ピンと来てない)」
編集さん「例えば嫉妬するとか、なんかあるといいと思うんです」
「はあ(ピンと来てない)」
このやり取りは何を意味していたのか。
後々になってその意味がわかった。
こういうことだ。
新規キャンバス
通常、スケベというのは男一人と女一人の間で営まれる。互いに感情があり、スケベの中でその感情が姿を現したり姿を隠したり姿を変えたりする。
だが、3人が絡むのなら、人間の心のやりとりは、男⇔女1、男⇔女2だけでなく、女の子同士の間にもある筈だ。
というか、なきゃおかしい。普通ある。
そこを描いてくれ、と言われていたのだな。 
理解力が追いついた時、私は呻いた。その通りすぎる。 

マンガのプロである編集さんの目は、50点以下になっている部分に適切に突き刺さるのだ。
そして、こういう指導を重ねるうちに、作家が自分で50点以下の部分に気づくようになっていくのだろう。

●打ち合わせと「作品の理想像」
若い作家さんとおしゃべりしたりしていると、打ち合わせの中で自作品に対し編集さんにダメ出しされたりリテイクを要求されて、すごく落ち込んだり迷ったりするケースというのがある様子だ。
そしてその時に、編集さんにあれこれアイデアを言われてしまい、そのアイデアを自作品に折衷できるか分からなくてまた悩む、というように。

だが、作品の理想像というか着地点というのは、無論作家にも、そして編集さんにもおぼろげにしか見えていないに違いない。
トゲの丸まった三角形のような叩き台がある時に、編集さんのなんとなく思い描く理想像が「丸」だとして、編集さんが「トゲを削ってみたら?」とアイデアを出すとする。だが、丸にしたいなら、「凹み部分に肉を盛る」仕方でも丸に出来る。作家からは、「じゃあこっちに肉を盛るってのはどうでしょう」とか言える訳だ。
逆に、尖った三角形にするという理想像もあるかもしれない。そういう場合、「もっと角をとがらせてみるってのはどうでしょう」と、作家は編集さんに持ちかけることができる。編集さんは「あっ、三角形を目指す方向なのね」と分かる。 三角形が売れないというのなら却下されるだろうけど。
「トゲを削ってみたら?」というアイデアは、幾つかの理想像の内の一つに向けての、幾つかの方法の内の一提案な訳なのだ。

肝要なことは、作家が自我を猪突猛進に突き通すことでもなければ編集さんに嫌われないようにオタオタ擦り寄ることでもなく、「その作品がピシッとすること」「その作品が本領を発揮すること」に違いない。
だから作家と編集さんは、その「ピシッ」に向けてあれこれとアイデアを出し合えて、互いにあれこれと検討して、一番拡張性が高そうなものを探り出していき、最終的に作家が十分に納得するに至り、新作という拳を構えて世界に向けて殴りかかる、というのが生産的なんだろうなあ、と思う。

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