ビフィダス牧場

サークルyogurt、ビフィダスの活動報告場です

コラム

t007
イビツな愛の巣、公式発売日は明日となりますが
この週末、一部書店さんでお取り扱いいただいております。
ご好評の様子で嬉しゅう御座います!
amazonは明日ね!こちら!
イビツな愛の巣 (エンジェルコミックス)
ビフィダス
エンジェル出版
2018-07-17


感想聞かせてね!
今回は、作品集収録作品や単行本作業にまつわる、備忘をかねた幾つかの記録をしておきます。
1、この本は
ビッグデータバンクと僕のどくじ調査による「射精感を高めるひみつのレシピ」みたいなものに気を配るような顔をしながら作られているので、
性的絶頂を伴う読書経験をお望みの方にはオススメいたします!(自薦)
エッチだよ!
2、単行本にまつわる総作業量
・過去作品の諸修正 入稿時のミスや作画のミスなど、幾つかのコマ・ページを修正しております。
・表紙・裏表紙・中表紙のカラー3枚
単行本の表紙候補として3つのラフを提示→それを表紙・裏表紙・中表紙に分配するという方式を、前作に引き続きとっています。
表紙に関しては、菜穂さん(兄嫁ね)にしたかったので、堂々と菜穂さんに出演願いました。
理由はいくつかあって、この作品集の大枠の性格を象徴しながら特殊な属性を持たない子で、尚且つ私がこのヒロインをチョー好きだからです。「陽だまりの兄嫁」、読んでね!
・見開きカラー
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これも、カラーイラスト関連に絡まなかった女の子を描きたかったので、4名、登場願いました。
・あかねオバサンとオレ、5Pカラー描き下ろし漫画
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単行本一冊に使えるカラーページの数というのは、4or8or16という仕方で定まっているそうで、
私の場合「セックスレスでごめん」のカラーが既に4Pある上にイラストギャラリー(過去のエンクラ誌の表紙・ポスター)や中表紙を感情に入れると既に9Pがカラーになることが決まっていたので、
見開きのカラー2P分にくわえ、新たに5Pカラーを書き下ろすことで計16Pとしました。
・書き下ろし後日談1Pまんが・イラスト
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これも、めっちゃ描きたかったのでやりました。
当初は「作品を雑誌に掲載した後、電子版公開くらいのタイミングでそのキャラの1P漫画をツイッターにあげて紹介し、それを単行本にも収録する」みたいなことを考えていたのですが、労力の関係上、実現しなかったのですね。
・作品解説
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これも、前に引き続き、めっちゃやりたいのでやった。
この後書きの内容は、あまり細かく書いたりシリアスに書くとエロ漫画として気分がよくないので、割と推敲しました。
作家が、作品の内容に関してペラペラ語りすぎるってのは、私に関してはあんまいいことじゃない気がする。
・メロンブックス特典用書き下ろし8Pリーフレット(カラー1枚と白黒6枚)
リーフレットサンプル2
・とらのあな特典用4Pリーフレット
リーフレットサンプル1
両漫画、計10Pを書き下ろしました。「特典リーフレットを折角貰ったのに読んだらエッチじゃなくてガッカリした」ということがないように、しっかり面白くてエッチなのを描いたよ。
(書店特典にサービスし過ぎて作家の労力が大きいというのは、作家側としてもあんまいいことではない気がするし、本を買う側としても「沢山あるのを全部追うことは出来ないのでなんか損した気分になる」とか「把握し切れなくて情報追うのを諦めた」みたいなことが生じ易い気がするので、持続可能でみんながニコニコできる方策を足並そろえて練っていかねばならないような気はする。)
・書店の同人誌同時購入キャンペーン用グッズもろもろ
こちらも、同人誌が今のところ1つしかないので、ちょっと気まずい気分だけど、よろしくね!
・書店用サイン色紙2枚
メロンブックスさんに置かせて頂きました!よろすくね!
・エンジェル倶楽部ツイッターキャンペーン用カラーミニ色紙2枚
http://angelweb.jp/blog/?p=16674
こんな風に、
1・エンジェル倶楽部公式をツイッターでフォロー
2・購入したご本に、自分のツイッターID(@nnrmsysとか)を表示させたフセンとか紙切れとかを表示して写真をとる
3・「#愛の巣色紙プレゼント」とタグを添えて、感想を呟いて写真を添付してツイート
こうすると、編集部が把握して、抽選で色紙が当たるよ!よろしくね!
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そして…単行本作業に付随して
・単行本発売月売りエンジェル倶楽部新作20Pと表紙カラー
描かせて頂きました。よろしくね!


振り返るとこんな感じです。
作業量が多く、しんどい!
あとカウントダウンイラストも描いたので疲れた。夏コミの原稿が修羅場だけどガンバロ!

改めて、よろしくおねがいします!
3、『イビツな愛の巣』のひみつ
この本は、全作品がとある共通性質をゆるやかに保っています。
これは、前作『キミを誘う疼き穴』が、あれこれキャラ・シチュの属性が散らばっているために(黒髪ロングOLからショートJKまで、純愛からNTRまで、いろいろあった)統一属性で本を宣伝することが出来なかった(例えばビッチJKとか人妻不倫とか、あるでしょう)、という苦労を踏まえて考えてやったことなのですが…
このひみつの統一属性は、このタイトルに結局のところ全く絡んでいません。
いろんな人に読んで頂きたいので、属性で読者を「限定してしまう」ことに懸念を抱いたのですね。
読んであげてね!

ビフィダスです。
今年の上四半期を終え、単行本作業に向けて通常原稿の締切サイクルが一旦ストップし、今若干の余裕が生じているので、これを機にこの上四半期を振り返っておきます。

去年の年末から4月半ばまで、ぞっとするほど原稿の山で、
息抜きイラストや年賀イラストを描く間もなく、
それどころか告知以外のブログ記事を書く間もなく働いてしまいました。
振り返ると…
1月冒頭 失楽天用ネーム諸修正(「タイムカプセル」ね 18P)。1月末締切、1月半ば提出、1月26までチェックバック修正。
1月半ば エンジェル倶楽部カラー表紙と20P本文原稿(「ママ教えてあげる」ね)。2月10日締切、2月7日提出(私は正規締切の半月前くらいに原稿を提出するのを常としているので、ここまで締切が押してしまったことがかなり稀)
2月頭 札幌雪まつりにおでかけ。2泊3日。
2月上旬より DMM用同人プロット開始(「不倫托卵温泉」ね 32P+表紙カラー)、3月5日完成、諸修正の後3月下旬発売開始。
2月上旬より 同時進行で失楽天新作プロット16P。(「耳たぶスイッチ」ね)、3月末締切、3月18日提出、3月20日チェックバック修正。
3月半ば 確定申告。私は一人でやった。
3月20日~ エンジェル倶楽部新作20P(「陽だまりの兄嫁」ね)、4月10日締切、4月8日提出(締切がここまでカツカツになったことはない)。
4月上旬~ コミック1に向けて「不倫托卵温泉」4P加筆と印刷用原稿作成。4月10日入稿。comic1、4月30日、「の51b」でお待ちしてます!
4月中旬まで とらのあなでの抱き枕/色紙等イラスト作成。

まあ兎に角働きました。
私はアシスタントさんとかを頼まず一人でやっているのですが、割と現体制ではこの作業量が限界値かもしれんと考えています。上限が見えた。

そして、働いた結果何が生じたのか、これもとりあえず書き残しておきます。
1、ワーカーホリック。締切をこなしていくことが人生の目標のようになり、自分で設定したスケジュール通りに仕事を進めることに生きがいを覚えるようになる。作家の展望とかいったことを考えるヒマがなく、幸福観・人生観が目の前に吊り下げられたニンジンを見つめる馬のように視野狭窄になる。
2、家庭への寄与やコミュニケーションの減少。家族や妻とあまり話さなくなり、家事や料理も減り、家族と遊ぶことも減る。
3、思考時間の総体的減少。考えて悩んでクヨクヨする時間が減少する、ないしアイデアを出すことの締切に余裕が無くなるので考え事がストレスになる。
4、運動不足。昔は夕方に秋葉原の書店の様子を見に行くといったことをしていたのですが、それを断つことで作業効率が爆上げ、その代わり運動不足に。
5、新刊エロ漫画をなかなか買いにいけない。新作を流しそうめんのように気軽に読めるkomifloがクッソ便利と知る。が、「誰かの作品集をまるごと手にする経験が減った」ことに、なんとない質的な悪影響も感じている。
、新しい刺激を得る機会が減る。インプットの減少。今はまだ自分の中に溜まったもので作品を作れますけどね。不倫モノが増えるのは仕方ないね。でもインプットの減少は後々で響く予感がするのでいい加減断ち切ります。小説を読まなくなっているのがとっても辛い、ダイハードテイルズの更新が命綱。

そして今、私は二冊目の単行本に向けて作業をしているのですが、敢えてスケジュールをゆるく設定して、締切や作業に追われない時間を作っています。
そうすると、まあ、作業をしていない罪悪感が強い!
トゥイッターのタイムラインに流れるイラストやコミ1進捗画像を見るとそれだけで焦る。
自分が怠惰で無能な気がしてくる。
世界に置いていかれるような恐怖感に飲み込まれる。
とはいっても、慌ててイラストを描ける訳でもない。ヘンに功を焦る結果、下書きもままならない。
うーん、こりゃいかん…のですが、
これはワーカーホリック状態に入って脳のサイクルが変容した人間に特有のある種の副作用、宇宙飛行士が地上に降りた後重力が重くてしんどくなるのと似たような現象だと思って、あんま焦らず放っておくことにしました。

で、じゃあ今後の方針は。
1、アシスタントさんを組み込む。問題はこれが僕にとってとっても難しいということなのですが、やってみるにこしたことはないなあ。(今早速知人に打診してみました)
2、商業原稿スケジュールの管理。頼まれたら無理して引き受けちゃう判断をよす
3、よみずいランドいく。
こんなところで一旦いこうと思います。

あと、折角なので追記を。

★漫画家としての収入について。
3月に確定申告をした折、自分の収益が一体どの作業に由来しているのかをチェクしてみました。
結構身につまされるものを感じました。
自分の人生の目的というのと照らし合わせる時、労働&お金の概念というのは
1・継続的に、創造的に創作し、自作品を発表できる機会を確保すること つまり雑誌への定期掲載
2・糊口を凌ぐこと
3・妻とか世間体とかに対して威張れる程度の収入を出して、それなりに胸を張って生きれるようになること
4・好きな創造・製作を出来る時間的・金銭的余裕を持つこと つまり雑誌以外での作品発表
大体こんな感じになると思うのですが、
1に注力しすぎ、結果として4を失っている状態になっている感じです。
というか、1と4はバーターです。定期的な仕事をすれば余暇のプロジェクトに割ける時間は減りますものね。
ただ、人生の時間は有限なので、これからの指針を考えないといけません。
なので、今年はゲーム作ります。4月30日のcomic1にて、それに関する方針等ふくめた折本を出します。今晩からつくらなきゃ。

★オリジナル同人DL販売について。
今回作ってみた同人「不倫托卵温泉」。
https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_126240/
これを売り始めた時は、売れ行きが気になりすぎて2,3日は全く仕事が手につきませんでした。気づけば無意識にサークルページを確認しているという有様で、その時抱えていた作業の進捗が想定の最低ラインにまで落ち込みました。
困った副作用でしたが、それはあくまで慣れの問題で、いずれは解消されることでしょう。
この作品の外部広告、自分で観測する限りあんま無かったのですが、まあ最初の一作なので余り気にしないことにします。
スマホで読みやすいような作品を作るということを考えましたが、それが吉と出たか凶と出たかはまだ判然としません。
この作品、温泉モノとして様々なヒロインでシリーズ化していきたいので、またちまちま描いていくと思います!

●ユペチカ『サトコとナダ』書店で表紙買いしたが面白い。

アメリカに留学した日本人大学生サトコ。ルームシェア先で出てきたのは真っ黒いフードで目元以外を隠したムスリム女性だった。その子はサウジアラビア人留学生、ナダさん。しかし彼女はめっちゃ明るい美人さんで、お堅そうとか怖そうとか、あるいはかわいそうとかいった印象を払拭する如くに、ナダさんは人生を楽しみ、自分とか文化習俗に関する価値観を持ちながら生きていて、二人は交流を深めていく。そういうお話だ。
異文化交流だ。日本、サウジアラビア、そして舞台たるアメリカ、この三つの価値観が不思議な仕方で共存していく。
面白いよ!ネットでも読めます。http://sai-zen-sen.jp/comics/twi4/SATOKOandNADA/
==
●『第3のギデオン』。6巻の表紙を書店店頭で見かけないまま時間を過ごしすぎてしまった。
書店に出かけたついでにようやく探し出して買った。
本当ドチャクソ面白い。
出てくる人物が、葛藤する!
葛藤しない奴は大体みんなすぐ扇動されてすぐ短絡的な暴力を振るい、何の罪も無い兵隊とかを殺したりする。
葛藤!
葛藤というと僕らは「うじうじ悩むだけで何もしない」とか「あっちにもこっちにも正義があり…ジャスティス…世界とは…」みたいなことだと先入観で判断してどうしようもない。それは日和見主義とか相対主義とかいうもので、だいたい腰抜けの言い訳に過ぎないことが証明されている。
葛藤とは何か。机に座って辛気臭い顔をすることとは天と地の違いがある。目の前で剣を振りかざす相手がいる。聞く耳も持ちやしない!このままだと殺される。戦って殺すことも出来るが、その相手こそが、守らなきゃいけない当の者だったら?主人公ギデオンや国王ルイはそういう戦場の最先端で、武器を持たずに愛の力で戦う真の男なのだ。
そして悲しき破壊者ジョルジュ。彼もまた、自分が破壊の矛先を向けるものこそ自分を真に救うものだと気づいている。そうでありながら彼は破壊の歩みを止めない。ジョルジュも真の男であり愛の人なのだ。悲劇だ。
==
●出版社のパーティーに行って来ました。
先日、作家デビューして初めて、出版社主催のパーティーに招かれることになりました。
前々から作家先生方がトゥイートで、「出版社パーリーでビンゴ大会で景品を貰った」とか「水族館のフロアを貸しきって出版社パーリーをした」とか「水上クルーズで出版社パーリーした」とかそういう報告を写真付きでされているのを見かけるたび、私は結構歯噛みをして悔しがっていた。
こういう悔しさというのは良くない。「混じりたいものに混じれない、チクショウ!」というのは、「混じりたい母体のことを勝手に恨んでいる」「承認して欲しい相手を先んじて憎悪している」という物凄く厄介な状態だからだ。ここにハマってしまうと幸福が得られない。母体に近寄っても離れても苦しむことになるからだ
如何せん、去年の段階で僕は「来年はこういうパーリーに参加したいな」と強く意志した。そしたら参加できたので、良かった。
パーリー会場はでっかい広間で、名札をつけた沢山の作家先生や編集さんやスタッフの皆さんがワラワラ入って、お酒を次いで、皿を抱えてご飯を食べながら会話をするのである。
その際に感じたこと、分かったことを、この機会にまとめておきます。

・人は皆孤独
僕達は基本的には孤独なのだということが物凄く分かった。
孤独!つまり、僕らは知り合いとかが居ない限りは大体の場合、一人で、お皿かお酒かお箸を持って、フロアをウロウロするハメになるのだ。編集さんに会えれば、編集さんが気を回してくれで誰かに引き合わせてくれるかもしれない。そんな感じなのだ。

・自分から話しかけに行かなければ会話はできない
これもあらゆる人間関係における真理なのだが、ついついためらいがちになってしまう。
この躊躇に絡むのは大体次の二つの要素だと思う。
即ち、A・自分に対する自信の無さと、B・相手に対する無関心、この二つだ。
感謝すべきことに、漫画家はに関しては一定以上クリアしている所がある。生み出した作品と、日々の努力や労苦が、「会話の基盤」として使えるからだ。それでも「相手は自分を知らないんだから声掛けても迷惑では」という萎縮は生じる。
真に厄介な問題はだ。「お名前は知ってるけど作品のことをよく知らない」とか「作品は知ってるのにお名前と結びついていない」(これすげえもったいないと思う。よくあることだ。前に失楽天で、陰毛が濃いことを気にしておセッセを拒んできた彼女とようやくおセッセする話があってめっちゃ覚えてたのに作者先生の名前を覚えてなかったのだ。内藤らぶか先生だ。)とか、あと「昔の作品は知ってるけど最近の作品のことを知らない」とか、そういうことが結構あるからだ。
これ、恐ろしく痛感したので、今後はしっかり作品に関心を持って接すること、そして最低でもエロ漫画雑誌とかでおシコり申した作品の作家名は絶対に記憶しておくことを、心に決めた。

・会話って何じゃろう
会話というのはよくわからん。A・当たり障りの無い話と、B・踏み込んだ話、どっちがいいとかどっちをどう使うかというの、教科書とかにも載ってないのにみんな日常生活とか合コンとかキャバクラとかで平気でこのスキルを要求するし、おかげですぐ事故が起きてこっちばっかり後遺症が残ったりするのだから、なんか教習所とか欲しいものだ。
まあ想像だが…
A・当たり障りの無い会話=話し方から相手の社会常識、対人常識、そして人柄を知り、相手をしていて心地よいかどうか・信頼できるかどうか・共通の話題を持てるかどうかを判断する段階
B・踏み込んだ会話=相手が一定以上信頼できる/話題を共有できると分かってから、自分と相手の内奥の趣味趣向や考え方を披露し合い、交換して、互いの精神生活を向上させる営み
多分こんな感じの役割分担になっているのだと思う。スマブラって、ダメージを与えて下準備吹き飛ばして気持ちいい、みたいな役割分担があるじゃないですか。あれと同じなのではないかと思う。
…ということ、自分で整理してみて、今、ようやく分かった。なんてこった。

その上で、会話を構成するファクターはこんな感じになるんじゃないだろうか。
1・挨拶
2・自己紹介
3・共通の話題を見つける
4・その話題に対する各人のコミットの仕方を引き出し、互いに有益であるようにじっくり交換する
大体こんなものになる(たぶん合ってる)。
ありがたいことに作家の飲み会となると、3が大体「漫画」で確定するし、4も「漫画の方法論」で確定するのでここんところ苦しさがない。
そうすると、例えば…
ケース1:こっちが知ってる先生を見かけたら
挨拶して、自己紹介して、「好きです」って言って、過去の単行本の好きな話であるとか最近の作品の話をしたりして、気になってる点だとか創作のコツだとかいった話を聞いてみてウンウンフムフム頷いたりする、
見たいな感じになるし、
ケース2:互いに知らない同士であったら
挨拶して、自己紹介して、どういう作品を描いてるのかを聞いてスマッホで調べたりして、創作上の労苦だとか方法論だとかの話を互いにして情報交換してウンウンフムフム頷いたりする、
そういう行程を踏まえれば、とりあえず間違いはないのではないかと考える。
…だが、このやり方だと多分僕らは早々に行き詰って疲弊してしまうような気がする。
というのも、一回の会話なら成立しても、二回目三回目となるとネタが被ったり話題がなくなったりしそうじゃありませんか。
多分それを回避するには「常に新しく勉強していること」が必要で、じゃあそれは具体的にどういう振る舞いなのかというと、新しい作品とか漫画とかアニメとかゲームをその都度摂取し、解釈し、吸収し、自覚的に言葉に紡いで貯めていくことなのではないかと思う
良き会話をするとは良く生きることなのではあるまいか…

パーリーの話に戻しますに、

・人は皆苦労している
これを知れたことは本当に良かった。
基本、会場にいらっしゃるのは僕より実力も才気もある先生ばかりだ。絵とかめちゃ上手いのだ。
そんな先生方が、皆様やはり苦労されている。
そういう話を聞くと、「何だかんだで僕らは互いに苦労しながら同じ世界を支える者同士なのだ」と、実感する。
「混じりたいチクショウ!」とか「承認されたいチクショウ!」みたいな歪んだ自意識がじんわり癒される、不思議な空間だった。
そういう意味で、あの場でお話できたことは本当に有意義だった。

前を向いてがんばろう、と思った。

子供が漫画家を目指すと言い始めたら親としてどう対応するか。
そういうお話がトゥイッターとかで騒がれている昨今ですが、そもそもこのあたりの問題はあれこれあって十把一からげにはし辛い事柄なので、
僕の知っている限りでまとめてみるのもいいかもしれんと思って、今からちょっとまとめてみます。

●そもそも「漫画家になりたい」という夢は漠然としている
この事実に気づいたのは僕が漫画家の先生方とトゥイッターやスカイポなどでお話できるようになってからのことです。だからここから始めます。
漫画家になりたい、とはどういうことなのか。青年期の人間がこの言葉を口にする時、そこにはこういった類型があるのではないかと思う。試みに、以下にざっと並べてみます。
1、週刊少年ジャンプでドラゴンボールやワンピースを描く。←これ、何故かよくあるイメージなのだが、まあ千代の富士になりたいとか野茂になりたいとかと同じ現象なので、避けられない。
2、一般誌で漫画を連載して人気作家になりたい。←このラインで頑張る人は多いし、ここに入るルートの門戸は近頃マイコンとか作画ソフトとかSNSとかの発達でゴキッと広がったから、すごいいい世の中だと思う。
3、描きたい漫画の構想が脳内にあって、それを読者に伝えられる立場になりたい。←中高生とかによくあるパターンの気がする。だが、振り返るに作品発表の機会というのは商業誌に限らず、ネットとかSNSとか同人とかコミティアとか色々あるので、この場合はプロになるとかお金貰うとか無関係に、自分の作品を形にして読者に伝えられることがゴールなのだろう。(あと、そもそも「私の頭の中に出来てる超大作の構想を見てよ!」ってタイプの人は、あんま連載に至る事が出来ない気がする。連載に必要とされるものは、なんつーか「毎話に必ず面白さを盛り込めるサービス精神」だとか「毎話にその都度、読者を飽きさせない仕掛けを配置できる巧みさ」だとかの方がウェイトが大きい気がするので、連載したい時は「脳内ストーリーに対する深い情熱」よりも「あれこれバンバン話を作れる多産性とレパートリーの豊かさと、めげないタフネス」を鍛えた方がええんでないかい、とか思う。ここんところ、私は編集さんの立場になったことはないので実際のところは知らない。)
4、一回でもいいから商業誌に載りたい。←これ、わりとあると思う。「商業誌に載る」ということは、「作家としての自分の価値証明」みたいな意味がある。このステータスを得たいという人は絶対に多いに違いない。只、ここに潜む「自己肯定感」みたいな動機は厄介なもので、飢えてる時は無限に飢え続けて「次は単行本だ」とか「アニメ化だ」とか考えちゃって心の休まるときがないし、かと思いきや、事故とか怪我とか家庭の事情とかの外的要因をキッカケにあっさりポッキリ折れたりする。人生とは、言い訳にブチ当たっては軌道を変えていくコリントゲームのようなものなのやもしれない。
5、漫画で生計を立てて自立を獲得したい。←生活の自立を獲得するというのは立派なことで、親からの文句とか心配とかも受けなかろうし、学生から社会人へと移行する若者にとっては人生の根本問題だ。だが、こうなると行動の選択肢は、というか発想の選択肢はブワッと広がる。自分の生活を維持するだけのお金を漫画で稼ぎ続けられればその人生は成功している。生活や人生計画に足りるお金さえ稼げれば、それ以上無理して働かなくても別にいいのである。「お金さえ稼げればいい」ので、活動の場は商業マンガ雑誌への連載には限定されない(ここが、話を聞いていて初めて知ったこと)。商業でデビューしなきゃならんとか、商業で月産○○ページ描かなきゃならんというような制約がない。頑張って物凄く魅力的な同人誌を描いて頑張って頒布するとか、スケベな漫画をデジタルで描いてDMMとかDLsiteとかでデータ販売するとか、それだったらそもそも漫画じゃなくてイラストという道もあるとか、patreonとかfantiaみたいな支援SNSに登録して支援者にお金を貰って作品を提供するとか、そういう風に道が広がる。その代わり必要スキルも変わる。市場リサーチとかマーケティングとか宣伝とかを、鷹の目のように抜け目なく自分でやらなきゃいけない。清貧とか職人気質とか言ってられない(今の時代、そもそも多くの人は清貧とか職人気質とか言ってられない)。他にも、培った作画のスキルを使って高給アシスタントになるとか、そういう道もあるらしい。重ねて言うが、絵や作画技術でマネーを稼ぐ道というのは色々あるのだ。
6、兼業で漫画家になりたい←よくあるが、特に問題がない。そもそも「兼業」という発想を持っている時点であんま問題がない。
・・・こんな感じで、「漫画家になりたい」という漠然とした言葉にいざ光を当てると、様々な内実が見えてくるのである。
(そもそも「子供が漫画家になるのを制止したい」という親の意志の根底にあるのは、子供を不安定な職業に付かせたくたいとか、すねかじりにさせたくないとか、社会に放り込んで一定以上の世間知を身に付けさせたいとか、世間に恥じない存在にしたいとか、老後の介護をお願いしたいとか、そういう願望であると思われる。よって、こういう心配はある程度は仕方がない気がするし、じゃあ子供に漫画家をやめさせればそういう心配事が綺麗に回避できるかというとそんなことも永遠にないので、つまり結局、このあたりの事柄は、親と子供の人生の分岐路に存在する流行病という気がする。)
・・・
まとめるに、
・「漫画家になりたい」という大雑把な言葉の背後には、人それぞれの様々な背景事情、様々な願望と、それに対応したゴールがある。様々な人生プランがある。
・現実問題としては、人生の自立が出来ていれば殆ど誰も文句がない。自分の人生を自分で決断して選んで、結果的に自立できていれば、実は自分も親も誰も、なんも困らない。なーんも困らない。例えそれによって失敗しても、自分で決断した限りは実はあんま困らない。何故なら自分で決断した人間は、失敗後も次の方策を自分で決断できるからだ。だから困らない。他人に自分の人生の選択を任せると、こういう場面で決断ができなくなって、他人のせいにするとか恨むみたいな嫌な苦しみ方をする。
・時代は変わっている。絵を描いて生計を立てる道は多岐化していて、「漫画家」は今はそんな狭き門じゃあない。「漫画家の収入は、雑誌やwebの商業連載の、ページ単位の原稿料(これ、はっきり言って全然多くない)と、出るかどうかわからない単行本のフニャフニャした印税(これも、めっちゃ儲かる状態になることはそんな多くない筈)だけ」では全くない。兎に角、「絵を描いてモノを作って売り出して、その絵とか作品世界の価値を認めてもらって、「あーこの作家の作品、ほしいなー」とか多くの人に思って貰って、対価を得る」という道が今、十数年前とかに比べてめちゃくちゃ広がっている
・・・僕らはそこら辺から考えなきゃいけないのだと思う。
●「漫画家になりたい」という願望を見つめなおす時
だから、「漫画家になりたい」と思った場合、自分の願望というものを見つめ直さなきゃいけない時というのが絶対に来るのだ。これは絶対に来る。
自分は何になりたいのか。ワンピースを描きたいのか。何故そうなのか。親とか世間に認められたいからなのか。世間一般の漫画家のイメージの軌道に乗りたいからか。一般論として、そういうフラフラした考えでとりあえず皆が乗ってそうなエスカレーターに自分も乗っとこう、みたいな発想は受験の進学先を決める時くらいしか通用しない発想で、その時期が過ぎるとこれが通用しなくなってきて、使いもしない資格の所持数だとかTOEICの点数とかで一喜一憂し、「同期から一歩でも出遅れたから俺は負け組だ」とかどうでもいいことで悩み出し、心労は増し、頭は禿げ、無意味に溜まった給料を他人の薦める凝った酒とかに費やして、「人生なんてこんなもんだ」とか愚痴りながらそのルサンチマンを自分の子供に押し付けて子供の人生軌道を踏み曲げて憂さを晴らしたりする。悲しい。
自分は何になりたいのか。何が欲しいのか。
これにも、大体次のような目標と、それにいたるルートとがある。
1、商業誌に載って連載したい
漫画家になるために複数の少年誌やヤング誌に持ち込みして多方面に縁を作り、多くの人に良い意味で気にかけてもらってアドバイスを貰いながらスキルを上げていって賞とかに応募するのか。
同人から始めて、画力や表現力やマーケティングぢからを実地で磨いていって編集さんに声をかけてもらうのを待つのか。
トゥイッターとかに漫画をガンガンアップロードしていって、連載に対する予行演習をしつつ知名度と宣伝力を上げていって編集さんに声をかけてもらうなり分厚いポートフォリオにして持ち込みするのか。
ピクシブで漫画をどんどん描いていってなんか話題になってなんか単行本化してなんかアニメ化するのを待つのか。
昔に比べ、今は道が多い。
2、一人で漫画を描き続けていたい
大きな仕事にしたくない、アシスタントを使うとかプロダクションを構えるとかがめんどくさい、というタイプの人はいる。
そういう場合、例えば、一人で作画を進める効率の良い方法論をガッチリ形成して、一人で全部出来るようにするという道がある。高橋ツトム先生はそうされてるらしい。「漫勉」見てたらそんな感じだった。
他には、一人で作業するペースを守りつつ、商業掲載を無理ない仕方で続けて、あとはバイトとかアシスタントとかでお金を稼いだりコミケで頑張ったりして生きていく道もある。多くのエロ作家はここのラインにいる気がする。
3、自由に作品を作りたい
そもそも「商業誌に載る」ということは必須の事柄なのか。
「漫画を描いて生きていく」ことは、別に「商業誌で連載を持つ」ことには限らないし、そもそも「生活費を漫画から全部捻出する」こととも限らない。
編集さんによる内容指導だとか「近親相姦はダメです」的な縛りがイヤだ、わしゃ自分の好きなように描きたいんじゃ、ということに気づくケースもある。
そういう場合、商業から離れて同人とかSNSとかで自由にガンガン描いていくのもいいのだろう。
コマ割りをして右から左へ読む漫画という形式が自分にそぐわない、なんてことが分かることもある。
そういう場合も、漫画という形式に固執する必要はない。文字入りイラスト集とか、形は色々あるからだ。
4、絵でお金を稼ぎたい
こうなると、商業誌の連載よりも都合の良い道は多い。
スケベに関するリサーチをがっちりやって、DLで徐々にものを売って、その資金を使って優れたアシスタントさんや作画担当さんをガンガン仲間にして、どんどんハイクオリティの作品を作ってどんどんお金を稼いでいく道、とか、ある。

・・・どの道にもめんどくさいリスクとか、衝突する壁とかがある。また、目標が途中で変わっていくことというのもいくらでもある。
このあたり、自分で吟味し自分で判断し自分で選択して決めていければ、嫌なタイプの後悔せずに日々を楽しく生きていける気がする。

さて、諸々の道に損するリスクに関してのお話もしたいのですが、それは後日に。

去る1月28日、秋葉原書泉ブックタワー9階イベントスペースにて開催されました、
『キミを誘う疼き穴』発売記念、エンジェル出版主催、サイン&トーク会「天使のまんだん」第一回、無事終わりました。
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すごく素敵なイベントでした!もう、すごく素敵でした。
参加された皆様、この場をお借りして改めて感謝申し述べます!ありがとうございます!本、楽しんでいただければ幸いです!
そして、場をご用意いただきました書泉ブックタワー様、エンジェル出版編集部の皆様にも御礼申し上げます。ありがとうございます!
エンジェル倶楽部公式ブログでのレポートはこちら!
http://angelweb.jp/blog/?p=13777 
以下、私の方でもレポートをさせて頂きます。備忘がてら、何があったのかを思い出しつつ書いていきます。

1、会場に行ってみよう
会場になる書泉ブックタワーさんは、9階のイベントホールフロアまでエスカレーターが通じていて、9階から先のエスカレーターは関係者立ち入り禁止となっていて稼動していない。
ここを、編集さんに案内されてテクテク上り、10階に立ち入った。そして、パネルとか棚とかお手洗いとかを抜けてウネウネ曲がると、控え室があった。私は感動したのでしゃしんを撮った。
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なんてこった!控え室!
暫くして会場設営が終わったので、降りた。
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整然と並ぶ椅子!椅子の上にはおまけのポストカードと、イベント限定のネーム冊子!新作のネーム(漫画の設計図みたいなラフ段階のもの)を冊子にして下さったのだ。
奥にあるのがレジだ。エンジェル倶楽部の新刊も置いてある。
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壁には、告知用に書いた各話ヒロインの日替わりイラストが!壮観だ!(描いててよかった!)
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演台。奥には今回のじゃんけん大会の為に作ってくださった単行本表紙絵のタペストリー。
ちなみに机の上にあるのはサイン色紙。前に描いたけどとある事情で放っておいたものを、折角なのでイベントの為に持って来たのだ。
2、イベント人数に関して
サイン会というものの形式を私はよく知らない。
自分で参加したサイン会は、書泉グランテで開かれた赤根京さんの写真集のサイン会、あの一つだけだ(一生のおもひでぽろぽろだ。生の赤根さんに目の前で「ビフィダスさんですか!」と驚かれた時の感激を私は忘れないだろう)。
前に見たドラマの「重版出来!」では、皆が自分の単行本を持ってきてて、書店を埋め尽くす行列を作り(あれ何百人いたんだ)、机にいる著者にサインをして貰っていた気がした。
だが、これやると結構しんどかろう。
まず書店は行列管理で売り場をおもいっくそ制限されようし、参加された方に体調不良とかトラブルとかあったときの対処・管理もしんどかろうし、
著者もサイン描きまくってその場で絵まで描くとしたら腕が疲れようし(サイン本に「絵」を描くというのも、ある意味で好意のサービスだ。つまりは、サービスが行き過ぎるようになると、しんどい悪習となって維持できなくなってくる)、
並んでいる人の待ち時間も深刻に長くなりそうだ。一人一分でも50人なら50分。最初の人と最後の人とでは50分の差が出てしまう。厄介だ。
今回のイベントは、今後継続していくつもりのエンジェル出版主催サイン会イベントの第一弾企画で、嚆矢というかそんな奴だ。編集さんはかなり企画を練っていらした様子で、次へと繋げていける持続可能なイベント形態、というのを調整していらした。そのある種の様子見として、このイベント規模へと行き着いたのだという訳なのだ(ろう。僕はその企画決定の場にいた訳ではないから知らないが、以下の理解で大体合ってる筈)。
即ち、人数を限定する。20名の予約制。
そしてサイン本はその場で描くのでなく、予め著者の方に本を送っておいて、イラストを描いてから会場に搬入する。予め描ける分、それなりにご満足頂けるようには描く(それでも粗いし、20冊描くのメチャ疲れた。本の表紙をエイッと開いてのアナログ速筆というのは全ての作家が持ってるスキルじゃあないのだ)。
そして、サイン本を会場内レジでお買い上げして頂く(イベントによっては、予約チケットの時点で本の代金を払う形式もあるようだが、会場内でエンクラ本誌も売っていたのでその兼ね合いでこうなったのだろう)。
人数を制限する分、参加者の方には有意義な時間を過ごして頂けるように頑張る。
そして、長く待たされるだとか会場が満杯で体調不良になるとかマイクの声が聞こえないだとかいった風な会場内トラブルが起こらない丁度いい人数。(当然だが、参加された方が一人でも悲しい思いをされてしまうと、「参加者全員が幸せであるように」とイベントを開いている主催側はその方の悲しみを重視してしまい、今後のイベント見直しとか取り止めへと判断を傾けてしまう訳なのだ。だからイベントの管理というのはとっても重要なのだ。
作家負担、イベントの継続可能性、会場規模、イベント管理の限界値、運営体制、これらの兼ね合いの結果が今回のイベントだったのだと思う。
実際、会場に並ぶ椅子を見た時は、「この配置なら最大でも席数は25が限界だろう」と思ったし、イベント開催後は、「本当に良い人数設定だった気がする」と思った。無論、今後また様々な形態を試行していくような気もする。
3、イベント開始
めっちゃ緊張した。
トークの主題に関しては、イベント数日前に編集さんと大雑把に打ち合わせをしていた。
編集さん「当日のイベントトークは、この手元の新作ネーム冊子を見ながら進めるという形にしましょう」
私「あ、その前に、来場者の方にご挨拶とお礼を申し上げる時間を頂戴してもよろしいでしょうか」
編集さん「そうですね、ではその時間を設けましょう」
私「あ、単行本発売イベントなので、単行本に関してお話する時間を頂戴してもいいですか(ズケズケ言う)」
編集さん「そうですね、ではどういった聞き方をしましょうか」
私「えーと、本をまだ読んでない方もいらっしゃるでしょうから、本が出た感慨だとか反応だとか、そういった話がいいでしょうか」
っみたいな感じでズケズケ要求したが、話す内容に関しては当日になって頭がスッカラカンになったのでメチャクチャに喋った。
4、読者にお礼が直接言えるイベント
このサイン会&トークイベントという機会が私にとって嬉しかったのはこれだ。
で、冒頭で確かこういったことを喋っていた気がする。
……
料理人というのは調理中に自分の料理の味見が出来るし、皿に並べた料理を皆と共に味わうことも出来る。
だが、漫画家というのはそれが難しい。原稿を描いていく最中に作品を自分で何度も読んで検討してしまうので、世に出す頃には皆様と同じようには味わえない。自分の作品が本当に人を楽しませているのか、その自信がないのだ。
私がこれまでエンジェルさんで作品を楽しく描けたのは、読者の方からアンケートやファンレターを頂戴していたからで、それがなかったら自信を持てないままウロウロしていたことだろう。本当に助けられた。
読者の方には一人一人にお礼が言いたいし、この度出た単行本を買ってくださった方全員に本当はお礼が言いたいのだが現実的にそれは難しい。でも20名の方にこうして直接に御礼できる機会が出来たこと、大変感謝しているし、その場を提供してくださった書泉様にも御礼申し述べたい。
そして、一つお願いがあるのだが、好きな作家さんだとか好きな作品があるなら、どうかそれを編集さんなり雑誌なり当人なりに伝えて貰えると有難い。そうすると作家は本当元気が出るだろうし助かるだろう。
……

みたいなことを喋った。
会場、最初は私がド緊張状態にあったのだが、段々と参加者の方に笑顔やリアクションが増えて、どんどん打ち解けて温まっていった気がする。
感動したのは、参加者の方に挙手をお願いしたところ、「デビュー以前から同人とかで私を知っていた人」「エンクラで私を知った人」「このイベントや単行本で私に興味を持った人」が綺麗に分かれていたことだった。これは本当嬉しかった。エンクラで掲載したことや、本を出したりイベントをしたことに、明確な意味があったということを、目の前にいる人という形で知ることができたというのはすごいことなのだ。
あとは、何故今作では尻をフィーチャーしているのかとか、尻とおっぱいの差異であるとか、作画についての目標だとか、断面図であるとか、方法論であるとか、編集さんに話を振られるままに、頭を搾り出してムチャクチャに喋った。
と思ったらタイマーが鳴り、じゃんけん大会になり、サイン会になった。
サインを書いて贈呈する時、来場者の方に直接会話してご挨拶することが出来るのだが、この時間もまたとてもありがたかった。ダラダラすべきじゃあないがテキパキし過ぎても良くない、という微妙な場面なのだが、おかげさまでまったりと朗らかに進んで本当良かった。
で、サイン会が終わると、なんと寄せ書きのプレゼントがあった(これ、当日知ったことだ)。参加者の方が私へのメッセージを書いて下さったのだ。有難く受け取った。今でも家で読み返しています。
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花束や、寄せ書きや、お客様や書店様に頂戴したお土産(これもあんま慣習化すると今後に良くない影響を感じるので報告は省かせて頂きます)を持ち帰って、書泉さんを後にした。
本当、ありがとうございました!

5、書泉ブックタワー
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書泉ブックタワーさんは私がかなり長い間利用させていただいた書店の一つで、文庫関係、各種資料や技術書、あとマイナー作品を広くカバーした一般コミック、復刻コミック、あと写真集とかも強い書店さんだ。スケベ漫画もある。
普段、客としてこのお店を利用していた自分が、客と違う立場でこのお店を使うことになる日が来るとは本当思いも寄らなかったことだった。
3年前の自分が今の自分を見たら「何か凄い幸せなことになってるね」と褒めてくれるのだろうか。


単行本、よろしくね!!
スクショ4
 

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